馬六甲抗日烈士紀念碑 Melaka Warrior Monument マラッカの日本軍による中華系虐殺の紀念碑

マラッカは有名な観光地なので、オランダ広場などに行く人は多いでしょう。

観光案内には記載が無いのですが、少し離れたところに、馬六甲抗日烈士紀念碑(Melaka Warrior Monument)という旧日本軍がマラッカを統治時代に中華系マレーシア人を虐殺したことを示す紀念碑があります。

マレーシア政府にも公式に認められています。

マラッカ観光中に、お時間があれば見てみるのも良いでしょう。

 

 




 

馬六甲抗日烈士紀念碑(Melaka Warrior Monument)の概要

 

第二次世界大戦中の、大日本帝国がマラッカを占領していた時の中華系の犠牲者を紀念して建てられたもの。1972年にマレーシア国家によって建造された。

場所はそんなに遠くは無く、マラッカ市内の観光名所のオランダ広場から20分くらいで歩いていくこともできます。ちなみに小さな丘の上にこの紀念碑はあるのですが、その丘はBukit Cina、日本語で中華の丘といいます。

いろいろな呼び名があるようです。

  • Melaka Warrior Monument(Wikipedia)
  • 馬六甲抗日烈士紀念碑
  • Malacca Anti Japanese Memorial

が、どれも同じ場所の記念碑を表します。

 

 

日本人は漢字の意味が分かるので、なんとなくどんなことが記載してあるかは分かると思うのですが、とても詳細までは分かりませんよね。一つの石碑だけは英語で記載がありました。

 

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In memory of the unfortunate Chinese victims during the Japanese occupation in Malacca.

When the Japanese invaded China, the overseas Chinese everywhere formed anti Japanese movements. Their resistance included remittance to china and also taking up arms alongside the allies in defense of their countries of residence. Malacca fell into the hand of the Japanese on the 15th day of January, 1942.

Thousands of Chinese lost their lives. The methods of execution were barbaric and inhuman. Burying a few hundred people alive in a well and throwing babies are but two of the many awesome methods adopted.

After the surrender of the Japanese the remains of their victims were collected from various known places by the Chinese residents and collectively buried at the foot on this Bukit China hill.

This monument erected in memory of their unfortunate and heroic deads was unveiled officially by his Excellency sir Edward Gent Then high commissioner of the federation of Malaya.

On the 5th day of April 1948

 

日本語訳 :

 

マラッカにおける日本占領時の不幸な中国の犠牲者を追悼。

日本人が中国を侵略したとき、海外の中国人はいたるところで反日運動を形成した。 彼らの抵抗には、中国への送金や、彼らの祖国を守るために同盟国と一緒に武器を借りることもあった。

1942年1月15日、マラッカは日本の占領下になりました。

何千人もの中国人が命を落としました。 処刑方法は野蛮で非人道的だった。 数百人の人々を生きたまま井戸に埋葬したり、小さな赤ん坊を投げ捨てることは、彼らが利用した多くの素晴らしい方法のうちの2つに過ぎません。

日本降伏後、残された犠牲者の遺体は中華系住民によって様々な場所から集められた。

そしてこの中国の丘にまとめて埋められました。

不幸で英雄的な死者達を祈念して建てられたこの紀念碑は、マレーシア連邦のエドワード・ゲントによって正式に建立されました。

1948年4月5日

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馬六甲抗日烈士紀念碑(Melaka Warrior Monument)の場所

オランダ広場から北へ1kmちょっと。歩いてもいけますが、暑いのでタクシーでも良いでしょう。

 

まとめ

マラッカにある、日本軍による中華系虐殺の紀念碑 馬六甲抗日烈士紀念碑 Melaka Warrior Monument  についての説明でした。

マラッカに来る観光客の人は、中華街で美味しい食べ物を食べたりオランダ広場を見たり、丘に登ってザビエル教会を見たりということで滞在する人が大半だと思います。

いま、中華街で・・と記載しましたが、マラッカも中華系の多い町です。ということは、覚えている人も多いと思いますし、今現在のおじいさんやお婆さんが子供の時は、ちょうど日本軍がマラッカを統治していた時だったという人も多いわけですね。

楽しいだけでも良いのですが、歴史を鑑みながら、ローカルをリスペクトしながらの観光もお勧めしたいですね。

ではでは。



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