ジョグジャカルタ HoshiZora 〜本当の教育とは〜
インドネシアの古都、ジョグジャカルタに行ってみました(*・ω・)ノ
ここはボロブドゥールとプランバナンという2つの世界遺産がありますので、欧米人観光客がすごく多いです。
空港がすぐ近くにあるので、観光客を乗せた飛行機が、街のすぐ上を15分おきくらいに通り過ぎていきます。
ジョグジャカルタは、ジャカルタとは何もかもが違いますぬ(;´∀`)
物価は安いし、人々や街もゆっくりしている。。
平地が多くて道がきれいなせいか、子どもたちが自転車で通学してますぬ。ほのぼのですぬ(・(ェ)・)
ただしベチャというタクシーの客引きはジャカルタの数倍しつこい(´ε`;)ウーン
事情があるんでしょうが、ジャカルタの場合は一度断れば引き下がるが、ジョグジャカルタは全然だめ(・Θ・;)
さて、その日の観光プランは、ボロブドゥールとプランバナン寺院、そしてあともう一つありました。
その3つは、ジョグジャカルタの郊外にあります。
そこで、ジョグジャカルタの郊外を自由に動き回るために、バイクをレンタルします。
今回のブログは、最後のもう一つが主なために、ボロブドゥールとプランバナンは省きます。
しかし、朝早くからバイクで移動していましたが、
ジョグジャカルタ、結構広いんですよ(;^ω^)
バイクでどれだけ飛ばしても、長時間運転しててもなかなか目的地に着かない。
ボロブドゥールはジョグジャカルタの北東の郊外、プランバナンはジョグジャカルタ市内から少し東側、そしてもう一つの目的地は、ジョグジャカルタ郊外の南側、バンツル市にあります。
ジャワの大地をバイクで爆走した感があります(`・ω・´*)
朝8時くらいに出発して、ボロブドゥール、プランバナンに行った後に、ジョグジャカルタ郊外の南の方、バンツル市を目的地を探してバイクでうろうろします(´ヘ`;)
やっと見つけました。
目的地の
HoshiZoraです。
一時間くらいは探してうろうろしましたね。
Maps Me のGPSで何とかたどり着きました(υ´Д`)アツー
Hoshizora Foundation | Education for All Children
www.hoshizora.org/
日本語サイトもありますが、英語の方が情報は多いかも(;^_^A アセアセ
ちょこっと、失礼しますお~と入ってみて、お時間あるようでしたので、お話を伺ってみました(・ω・)/
水まで出していただきまして…恐縮です。
たまたま日本語を話せる方がおられたので、いろいろ伺いましたヾ(*・∀・)/
(正直バイク移動で疲れていて、英語で話す元気も無かったですが…)
ちなみに余談ですが、ここは日本の立命館大学の学生さんが来られることもたまにあるようです。
僕がここに来た目的は一つでした。
将来を担う子供達のために、『何か自分にできることはないかなぁ』、ということを以前からずっと探していたので、ここで何か見つかるかもしれないなあという考えからでした。
日本に留学されてて、アメリカ、カナダなどにも住まれてるというインドネシア人の方がおられたのでいろいろインドネシアの現状や海外のことをうかがう。
丁寧にいろいろ教えていただきましたm(_ _”m)ペコリ
僕が聞いた話は、
こちらの施設は、近隣、もしくはインドネシアの遠い地域に住む子供達が、満足のいく教育を受けれるように支援するのが目的の施設ということ。
寄付金は100%子供達の支援にまわす。
旅行ツアー等の事業もしているので、その利益で施設を運営している。
日本では1食1000円だが、その1食1000円でインドネシアの場合は、公立小学校なら1ヶ月分に相当する。
(1食1000円というのは少し昔の話かな……)
2010年までは、日本財団等の支援も受けていたが、東日本大震災後は、日本財団の支援金が日本国内に集中しているようで、現在はあまり入ってきてはいない。
インドネシアは、ジャカルタはもちろん、ジョグジャカルタ市内ももちろん、その郊外にも村々がたくさんあるが、都市にしろその村々によって考え方や習慣が違いすぎる。
割と開けた考え方のところもあれば、親の言うことは絶対だ!娘に教育など必要ない。学校には行かせない。お前は早く誰かと結婚して、その代わりに稼ぐための牛を一頭貰ってくれば良いんだ!などのところもある。
子供が反発することもあれば、子供もその村以外のことはあまり知らないので、そのまま従うケースも有る。
…なので、幅広い教育、欧米的な開かれた…だとか、個性を尊重とかその次元とは正反対なのですぬ
親に子供の学校のための金を渡しても、子供のために使うのではなく、自分のために使ってしまう親もいるので、学校に直接渡すようにしている
インドネシアの公立学校は本来無料なのだが、教科書代など様々な物にはお金がかかるので、結局無料にはならない
村では一人一台のスマホは無理なので、家族全員で一つのタブレットなどを共有する。
カナダのバンクーバーはいいけど、アメリカの教育は全然ダメ。インドネシアの学校の小学4年生の時に行う授業内容を、アメリカでは中学2年生の時に行っている。アメリカは、ニューヨーク以外は発展途上国。
(おそらく公立学校の話だと思われる。私立ならどういう授業内容でも自由なので)
インドネシアの公立学校の教育は、あらかじめ答えがある問題が多く、あまり生徒に考えさせない。これが答えだ!というものを先生が生徒に提示するような感じ。まぁ覚える教育が多いようだ。
シンガポールはもう日本と完全に同じ。マレーシアは、インドネシアに比べればもう遥かに先を行っている、先進国と変わらない。
立命館大学の学生の方が来られる際は、近くの村々を案内するが、その際には、子供達もうれしがる。遠くの日本から私達を気にかけてくれる…というのがあるらしい
子供達の支援には食べ物を育てるとか、○○を自分で行ってみる…などの体験型支援などを行っているようだが、それは、考えさせる教育を前提にしている
子供の頃でも大人のときでも、考える事を行うと、脳のシナプスの伝達が強化されていくようだ。逆にスマートフォンのような受動的なツールをずっと使用していくと、伝達能力が消える?などのことが医学的にも証明されているとのこと。
インドネシアの問題点はあまりに国が広すぎること。ジョコウィ大統領はがんばっているが、たとえジャカルタだけが良くなっても、沢山の島々があるインドネシア全体には、とてもじゃないが、その果実は行きわたらない。
インドネシアは人が多過ぎる。そのため、例えば、家を建てたいという人がいる。そうすると、非常に沢山の人が、俺が作ろう俺が作ろうと手を上げるため、競争倍率が高過ぎて、受注価格が下がる。そのため、収入に繋がりにくい。
などなどです。
ここの支援によって小中高を出て、大学などに進学し、医学などの高度な勉強をしている学生もいるようです。(大学は奨学金などの別の支援による)
また、高校卒業して、バイクの修理屋などになったりもあるようです。
しかしそれではあまり変わらない気がする。バイクの修理屋では、学校教育を受けた意味があまりないような気が…(・Θ・;)アセアセ
高度な教育を受けてお金を稼げるようになった人が、別途子供の支援を続けて、良い連鎖がまわるのが一番良いと言われてました。
超富裕層と貧困層の格差がすごいことになり、中間層が破壊されているアメリカ。
フードスタンプに頼らないと生活できないような貧困家庭がすごい勢いで増えている。
そんな状況で教育がどうとか言ってる場合ではないですからね。
日本の貧困率は先進国でもトップクラスですので、近いうちに日本も間違いなくアメリカのようになるでしょうぬ。
でもそれは日本に住む人が、政治に無関心になって選挙に行かなかったことの自己責任ですのでね。
(国を動かす権力のある政治家が、力のない国民に対して『自己責任』という言葉を使うのは間違っていますが、僕が選挙に行かなかった人に対して言う権利はあると思いまつね。)
中華系の小・中学校なんかはホントすごくて、毎日山のような宿題を持って帰ってるようです(・・;)
しかし、逆に、高い学費のインターナショナルスクールなどは、毎日、半分勉強、半分遊びで帰ってくるようです(^▽^;)
マレーシアの教育を見ていると、本当の意味での先進国になれるのか?という点においては、正直、若干の疑問を抱きます。
マレーシア人よりもノリが良いし、いい人も多いのですが、何か全体的に秩序というか落ち着きが足りない気がする。
混ぜ混ぜな気がするんですよね( ゚ε゚;)
お金だけあってもダメで正しい判断を示してくれる親御さんが必要ですぬ。
日本にいるときに、不動産賃貸業界には、『お子さんの大学の偏差値と、親の収入は比例する』というものがありました。
いわゆる、偏差値の高い大学に入るお子さんの親御さんはお金をしっかり持っているので、多少家賃が高くてもちゃんと毎月払うので安心という意味です。
ただし、本ブログで述べている教育とは、そういうものではありませんでしたぬ。
子供達に生きる力や想像力、幅広い視野、そして学力や高度なスキルをつけさせる教育とは何なのでしょうか?
この危機感、伝わってますかぬ?
今後ビジネスのライバルとして戦っていかないといけない先進国の人達や、新興国の富裕層のご子息達との間に、とんでもない差がつきますよ。
いや、はっきり言って、もうすでに手遅れかな。
…………などということを考えていると、俺がインドネシアの貧しい子どもたちのためにできることって、すごい壁が分厚いな…などと思ったのでした(;´∀`)
彼らは貧しい家庭に生まれたかもしれないが、努力をすれば報われる…そういうチャンスを作ってあげたいと思ったのです。
単純に、学校を卒業する際に技術的なスキルがあれば、ちゃんとした就労者として必要とされますよね。
だから、そういうことのためのお手伝いみたいなことができればいいのかな?とか思ってました。
(ぶっちゃけていうと、子供達に直接関わらなくても、その施設のシステムを作ってあげるやらでもありかと。例えば、データベースをつくろうかなどと話をされていたため、そういう側面から的なお手伝いも、子供達を後押しすることに十分に役に立つアクションだとは思いまつ)
例えば、子供達が成長して社会に出るときに、PC関連のスキルがある、プログラマーやLinux、データベースの知識があるなどなら…安定した仕事につくこともできるわけで。
でもそのためには、小中学校程度の基礎学力や集中力は必要なわけで。
でもインドネシアでは、家庭によっては、その段階もなかなか難しいわけで。
でもスキルが無い限りは、男女共に、搾取される立場からずっと抜け出ることができないわけで……(; ・`д・´)…ゴクリ…(`・д´・ ;)
抜けられない格差は、そのうちに固定化されてしまうんですよね。
ε=( ̄。 ̄;)フゥ
そんな事を考えていました。
ジャワの大地で。夕暮れに。1人で。
街灯なんかないので、夜になると明かりもないでしょう。
あるのは、ただ畑だけ。
ありがとうございました。
thanks,
Hiro