マレーシア就職活動[2019年度版]
この記事は、マレーシアで就職をしたいと思っている方に対して、どうやって仕事を見つけたらよいのかの僕なりの意見を書いてみました。
実は、3年前にも、マレーシア就職活動[2016年度版]という記事を書いていたのです。
まぁ今もそんなに状況は変わっていないと思います。マレーシア政府の政策により、外国人労働者の就労ビザ取得が厳しくなっている(日本人だけではなく韓国人も中国人もなので、まあ全ての国が対象でしょう)感じと、日本の経済力の低下が気にはなりますが・・。
なぜ改めて、こういった記事を書いてみようかと思ったのは、日本から希望を持ってマレーシアに働きに来た方でも、実際に働いてみると全然イメージと違う・仕事がきついなどの事で疲れてしまっている人を何人か見たことがあったからです。
その方々には共通点がありました。
なので、一つの参考としてこのブログを読んでもらえればと思います。
なお、私はマレーシアで働いて4年ですが、現地で働きながら他のアジア各国をいろいろ見てきた結果、就職の際の流れやノウハウ的なものはどこでも変わらないと思います。
そのため、下記の記事は、マレーシア以外の他の国でも同じように参考になると思います。
目次【本記事の内容】
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- 3.まとめ
海外(マレーシア)での仕事を探す方法
マレーシアだけではなく、他のどの国でも使える方法だと思います。ちなみに私はマレーシアで仕事を探す際は、マレーシア現地に来て、チャイナタウンの安宿ドミトリーに2ヶ月近く宿泊して、宿泊しながら何度も面接をして仕事を見つけました。おそらくこういう形で仕事を見つけたケースは、あまり例が無いような気がします。
おそらく大半の人は、以下の2つの方法だと思います。
- 日本に住みながら、インターネットを通じて、こちらのマレーシアの企業に応募をして面接をする
- 日本に住みながら、転職エージェントに連絡をして、マレーシアで働く会社を紹介してもらう
(もしくは、Twitterなどで募集のツイートを見て、それに応募したなどの方法もあるかもしれませんね。僕も何度かTwitterで募集したことはありました。)
さて、僕は上記の仕事の探し方は、基本的にはお勧めしません。
すでに多くの他の国で働いた経験があるとか、その国のことや給与相場や状況を良く知っている場合ならば、上記でよいでしょう。そういう人は、いろいろ慣れてますので。ですが、大半の日本人は海外で働いた経験も無いと思います。
おそらくこのブログを読んでいる方もそうではないかと………?
さて、基本的には、海外で仕事を探す方法はこれです。
現地に来て、滞在しながら仕事を探す
これが王道だと思います。
昔シンガポールで一度企業に面接を受けにいったことがありました。その時は私は、Lavenderというエリアの安いドミトリーに一泊して、スーツに着替えてOrchardの方に面接に行きました。
面接の結果はさておき、その宿でゆっくりしていたら、スタッフのおじさんが、『今日本人の女性がここに泊まってて、その人も仕事を探してここにいるみたいだよ』と教えてくれました。
また、私は6年前にも、シンガポールに旅行できていたことがありました。
その時はLittle Indiaに滞在していました。
安宿エリアばかりですいません。基本バックパッカータイプの旅行が好きなので……?
そのLittle Indiaのゲストハウスに滞在していた時も、一緒に滞在していたインド人2名も、ゲストハウスに滞在しながら、IT関係の仕事を探していました。
現地の会社からしても、実際に現地にいる人間で、かつその人間が仕事を探しているということになると、本気度が分かるので、真剣に面接します。
現地に来てない状態でのスカイプ面接では、実際に面接しても来ないことも多いですし。
『本日は良いお話を聞かせていただきましてありがとうございました。また検討いたします』ちゃんちゃんで終わるケースも非常に多いと思います。
ただし、この段落の「現地に来て、滞在しながら仕事を探す」の本当のメリットはそんなところではありません。
最大のメリットは、
現地に来て、現地のエージェントに話をしたり、数多くの企業に面接できることで、ネット情報とかではなく、自分の体感としてヤバイ会社とそうでないマトモな会社の見分けができるようになってくることです。
実際の物価や家賃や、地域の治安やどこに住むべきなのかの感覚も、体感としてわかるようになります。
ただし、僕もわかるのですが、いきなり現地に行くというのは少し不安だなあという気持ちはあると思います。できるならば、日本に住みながら、まだ仕事をしながら、現地の仕事を見つけたいと思うのが普通だと思います。
その場合は、下記をお勧めします。
日本から探すならJobStreetやMonsterなどの現地求人サイトを使う
マレーシア就職活動[2016年度版]という記事にも載せています。上記求人サイトは現地ローカルが普通に利用しているものです。
JobStreetってなんだ?と思われる方もいるかもしれませんが、東南アジア最大のオンライン求人サイトです。
マレーシアだけではなく、シンガポール、フィリピン、インドネシア、ベトナムもこのサイトから求人が探せそうですね。
使い方としては、Top Pageの [Search Jobs] から仕事を探します。
検索エリアに、Japaneseと入力し、検索します。
すると、
日本人向けの仕事が、ずらっとでてきます。 800近いのでしょうか? 結構な量がありますね。まあ最終更新日から考えても、半分は募集中と考えてもいいかと思います。
次はMonster。
Monsterってなんぞや?と思うと思いますが、アメリカ本社の会社で、全米トップ5に入るオンライン求人サイトのようです。別に怪しいものではないです。
さて、先ほどと同じように 「Japanese」 で検索しましょう
JobStreetほどではないかもしれませんが、結構な数の日本人向け仕事が表示されると思います。
僕はこの2つの求人サイトを使用することをお勧めします。日本から転職エージェントを利用している方も多いと思いますが、転職エージェント自体も上記の求人サイトに求人情報を載せています。なので、どちらで調べても結局同じ仕事内容のケースもあるかもしれません。
もしかしたら、同じ仕事内容でも給与が違うケースもあるかもしれませんね。
さて、なぜ僕が上記の2つの求人サイトをお勧めするかというと、求人サイト自体がもともと「日本に住んでいる日本人向け」を狙ったものではないからです。
最初から日本人向けの求人サイトのほうが、現地ローカルを相手にしている求人サイトよりも給与も良さそうと思われる方もおられるかもしれませんが、全然関係ないです。
ちなみに僕が今働いている米系の会社はMonsterで見つけました。
冒頭の共通点とはなんだったのか?
さて、これは僕の推測に過ぎないかもしれません。
せっかく働きたかったマレーシアにやってきた、そしてついに夢が叶った、だけど現実と少し違う、毎日仕事に疲れ果てて、家に帰ったら寝るだけ……という人を何人か見てきましたが、そういうケースの大半が、日本に住みながらマレーシアでの仕事を探して、そして応募してスカイプ面接を行い合格して来馬したということでした。
そこから推測することとして、日本に住みながら仕事を探される方の傾向として、
とりあえずマレーシアに住みたいということが優先されて、現地では仕事内容や給与でどのような相場なのかを調べることがなおざりになったからではないかと思います。
多分、日本人向けの就職斡旋企業の方々も、マレーシアで働きたい日本人の大半が、「とりあえず海外に住んでみたい、試してみたい」という気持ちで応募していることに気づいていると思うんですよね。
海外生活に慣れている人にとっては、「とりあえず海外に住んでみたい」などの気持ちはゼロですし、条件や待遇が全てだと思います。
盲目にならないためにも、
- 現地に来て仕事を探す
- 現地ローカル求人サイトを利用する
の方法をお勧めしたいです。
また、あまりマレーシアにこだわりすぎる必要もないような気もしますね。僕個人も隣国をある程度見て回りましたが、フィリピン、ベトナム、タイ、インドネシアなら、一長一短あれど、どこも現地採用生活に大差は無いと思いました。
ミャンマーに関しては、外国人はどれだけ預金をしても金利はゼロとか意味の分からない政策があるので、すこし変わっている国かなというイメージはあります。
どこの国でも楽しめるかな?という余裕を持つことで、良い会社を選ぶ我慢にもつながっていく気がします。
まとめ
現地採用で仕事を探す際には、
- 現地に来て、滞在しながら仕事を探す
- 日本から探すならJobStreetや Monsterなどの現地求人サイトを使う
の2つの方法をお勧めします。
なぜかというと、現地の相場を理解することができるからです。
海外で働くとか初めてで良く分からない、とりあえず面接も受かりそうだしあまりよく分からないけどここに決めてしまおうかと盲目になると、マレーシアに来てから、全然話が違うじゃん!つまんない!仕事が忙しすぎ!日本と変わらない!もう日本に帰る!みたいな事になりやすくなってしまうような気がします。
本音を言えば、マレーシアはステップアップの場所だと思います。
英語も超一流!、俺は世界に通用する高い技術もある!みたいな日本人はマレーシアには……あまりいないかな……?
そういう人は、最初からシンガポールやドイツやアメリカやオーストラリアに行くことができますので。
僕も含めて、これから這い上がってやるみたいなタイプが多いのが東南アジアだと思います。
何年も現地に住んでいても、「私は英語分かりません」と平気な顔をして言う日本人もいますが、そういう人でも普通に東南アジアで働いています。
なので、そんなに気負わなくても良いと思います。
あと、マレーシア、ビザが厳しくなる傾向があります。
他の国も同時進行で検討すべきかもしれませんね。
ではでは。