インドネシアのポンティアナックで赤道をまたごう!

 

この記事では、インドネシアのポンティアナックという都市について記載しています。

インドネシアにはカリマンタン島という大きな島があるのですが、そこの西カリマンタン州の州都になります。

なんじゃそりゃ?聞いたことないぞという人が大半だと思います。

私は旅行で行ったことがあるのですが、あまりにもネット上に情報が無いのでブログで発信することにしました。

治安もよく、人々もフレンドリーでよい場所です。食の街としても知られています。

また、市内から近い場所に赤道が通っています。

 

赤道をまたぐ・・・

 

一つのロマンではないでしょうか?

アフリカや南アメリカにも赤道が通っている場所はあるのですが、市内から遠かったり山の中だったりします。辺鄙な場所にあることも多いですので、たどり着くのが大変。

 

市内自体が赤道直下で、安全で行きやすいポンティアナックで赤道を感じてみるのも良いと思います。

 

 

 




ポンティアナック基本情報

 

 

どこにあるの?場所・地図

 

場所は、インドネシアのカリマンタン島の西側にあります。実はこの大きな島は、マレーシアと半分で分けられていて、上半分がマレーシア領、下半分がインドネシア領になります。

で、マレーシアはこの島のことをボルネオ島と呼ぶのですが、インドネシアはこの島のことをカリマンタン島と呼びます。

なので、今回はインドネシアのポンティアナックという都市の話なので、カリマンタン島の方が適当かなと思います。

あ、ブルネイ国もこの島にありますね。

小さいので忘れてました……?

 

この島が上半分がマレーシア、下半分がインドネシアに分けられている背景としては、単純に植民地時代に、上半分はイギリス領、下半分は当時インドネシアの宗主国であったオランダ領として分割統治されたからですね。

 

アジアの国境線というのは、当時の欧米列強が都合で線引きをしたものもすごく多いんですね。

 

 

どんな街?概要

 

ポンティアナックは西カリマンタン州の首都である。
人口約50万人。
インドネシアでも端の方になるため、ジャカルタなどと比較すると、経済発展が遅い地域。
市内中心地には、市民の憩いのカプアス側が流れる。
川はお世辞にもキレイとは言いがたく、茶色いため、泳ぐ人はいない。

赤道直下の為、当然気温は高いが、体感としてはマレーシアやシンガポールやタイなどの東南アジアと暑さは大して変わらない。

また、ポンティアナック(Pontianak)と言う名前は、マレー語やインドネシア語では幽霊を意味する。

 

 

この地域には、昔からダヤク族という人種が住んでいる。お隣のマレーシアサラワク州に住んでいるイバン族に近い。イバン族と同じように、ダヤク族にも敵対する部族と戦い、相手の首を狩ることによる首狩りの儀式があった。
首狩りは現代ではさすがに行われてはいない。

それら元々の先住民族にマレー人が流入する。
マレー人は元々スマトラ島の南側のパレンバン地方から生まれたとされているので、マレー人も元々現在のインドネシアが起源なのだろう。

なので、ポンティアナックで出会った人に聞いてみると、私はマラユと言う人がいたので、マレーシア?と始め困惑した。

また1700年代には、客家などの華人商人の移住が増えた。そのため、特にポンティアナックでは華人が多い。

インドネシアでは民族混血により、中国語を忘れている華人系も多いのだが、ここのポンティアナックの人は、中国語の読み書きもでき、翻訳を仕事にしている人もいた。

インドネシアはオランダに侵略され長年の間植民地とされた。

1942年より、日本軍がこのポンティアナックも統治することになる。
ポンティアナックに住む人は全員知っているが、日本軍はこの地域の地元住民の反乱を押さえるために、知識人や華人を弾圧虐殺した。

俗に言うマンドールの悲劇である。犠牲者は2万人といわれているが、その数は定かではない。

マンドールの史跡は、ポンティアナックの市街地からかなり離れた北側にある。
バスもないのでタクシーしかない。

現在では治安もよく、日本に対するイメージも良い。みんな親切に接してくれる。

余談だが、インドネシア人は日本のアダルトビデオをよく見ている。

なお、北へ150km程度移動すると、Singkawang シンカワンという場所がある。客家語で山口洋と記載する。中国系ばかりが住むエリアで、客家と潮州が多い。美しいビーチがあるようで、ポンティアナックに滞在中は、「シンカワンには行かないの?」と、ローカルによく聞かれた。
どうもそのシンカワンには、客家や北京語が話せる人が多いため、ここに住む中華系の女性は台湾や香港へブローカーを通して嫁入りすることも多いようだ。

 

 

 

 

ポンティアナックの観光について

 

お勧めスポット

 

1、赤道記念碑

市内中心部からそう遠くもなく、比較的簡単にいけます。ローカル観光客も多いです。

赤道記念碑。中では、赤道に関する説明やモニュメントがあります。

しかし実際の赤道は少しずれているようです。敷地内のこの場所こそが本当の赤道が通る線。

 

 

入場記念証がもらえます。無料だったかどうかは忘れた。どちらにせよ10円程度だったかと。

 

西カリマンタンミュージアム。

 

Rumah Radakng

昔この地域に居住していたダヤック族の伝統的な家

 

Taman Alun Kapuas 公園。人々はここで友達と話しをしたりゆっくりした時をすごします。

 

Eleven monuments Digulists West Kalimantan

なんだこれは?と思うでしょう。日本人にしか分からないかもしれません。竹やり精神を表しています。大日本帝国に一度侵略されましたが、その日本軍の竹やり精神はインドネシア人に受け継がれました。第二次世界大戦終結後、旧宗主国のオランダはインドネシアを再度統治しにかかります。同時に、インドネシアは独立を宣言します。5年後には最終的に外交で決着がつき、インドネシアはオランダからの独立を果たしますが、それまでの戦闘は圧倒的武力を誇るオランダ軍の前にインドネシア独立勢は防戦一方でした。ゲリラ戦を展開する際に、どこでも取れる武器として竹槍が使用されました。インドネシアにおける竹槍は、竹槍で戦わざるを得なかった民衆を象徴するものとされています。そのため、竹槍を記念したモニュメントは、スラバヤなどインドネシア各地にあります。

 

 

こんなことが楽しめる

 

なんといっても赤道こそがこの街のシンボルです。また、中華系インドネシア人が多いので、中華系料理も楽しめ、食の街として有名です。あとは、Taman Alun Kapuasなどの公園。人々が集まって楽しい雰囲気を作り出しています。

また、観光客が珍しいので、カフェでコーヒーを飲んでいると、みんなが相手にしてくれます。治安上の注意は当然必要ですが、フレンドリーな人々と楽しい会話も楽しめます。

 

 

食文化

 

インドネシア料理もさることながら、中華系インドネシア人が多いのでチキンライスなどの中華系料理も多い。

 

 

常に裸のままのおっちゃんがコーヒーを出すコーヒー屋。ポンティアナックで最も有名店

 

 

食についての詳細は下記へどうぞ。
Hirogosomewhere
Category: Pontianak

 

Kerang Tahu Masak Saus @ Restoran Pondok Nelayan

人気店。市内中心部で行きやすい → Mie Tiau Goreng, Es Teh Yakult @ Mie Tiaw Antasari 72

Chicken Rice @ Afu Chicken Rice

Coconut Ice Cream @ Angi Ice Cream

Nasi ayam @ Nasi Campur Asan 333

Nasi Ayam @ Nasi Akwang

HEKENG (fried shrimps cake) @ RM Mr. Ahau

 

 

 

ポンティアナックへの行き方・アクセス

 

マレーシアのサラワク州から陸続きなのですが、車で行くという人は多くないでしょう。サラワク州からインドネシアに入るイミグレーションは、ローカルしか利用できないと聞いたこともあります。

ですので、外国人からすると、99.9%は飛行機で訪問することになると思われます。

  • クアラルンプール
  • クチン
  • ジャカルタ
  • ジョグジャカルタ

の4都市から直行便が飛んでいます。

 

クアラルンプールからの直行便がエアアジアで一番安いです。クチンは近い割りに高い。クアラルンプール発がお勧めです。

 

 

ポンティアナックの空港・空港から市内まで行く方法

 

空港はスパディオ空港。

地方空港なので、そんなに大きくはない。

 

空港の敷地内に、緯度経度が示してあります。

緯度とは、赤道を0度として、北極までと南極までをそれぞれ90度に分けたものですが、ご覧の通り緯度はほぼ0です。赤道が近いことが分かります。

 

 

空港から市内へのバスや電車は無いので、基本タクシーのみ。とはいえ、Grabが使える。ぼったくり防止の為にもGrabが便利。一人旅の場合は、Grab Bikeも利用できる。ただし、インドネシアの空港にはなぜかGrab Bikeは空港敷地内に入ってはいけないという謎?の協定があるので、Grab Bikeを利用する際は一度空港の敷地外に出る。空港の敷地外には、Grab Bikeが数台固まっているエリアがある。

 

スパディオ空港近くの、下記のATM BRi周辺に行けば、Grab Bikeがたむろしていると思われる。彼らを見つけたら、Grab アプリで呼べばいい。

※このように、空港の敷地内にはGrab Bikeは呼べなくなっているのは、ベトナムも同じである。が両国共に、空港の敷地外に出てから呼べばよいだけなので、そう難しくは無いと思われる。

 

 

 

公共交通機関

 

公共バスもあると思いますが、試していないので分かりません。インドネシアは全域でGrabが使用できるため、旅行の期間はGrabで移動するほうが効率的だと思います。金額も安い。

カプアス川を渡る際は、船があります。

2500Rp。約20円で川を渡ることができます。

 

ローカル向け船

一見落ちそうですが、穏やかな川で船が揺れることはほぼありません。

 

 

ホテル・宿

 

緑色の枠のエリア周辺が繁華街なので、この辺りに宿をとるのがいいでしょう。観光客も多くないので、ゲストハウスのようなものはありません。

赤枠のTaman Alun Kapuas(公園)と、南側KFC周辺の道路が夜に屋台などがありにぎやかになります。

 

 

モデルコース

 

街自体はあまり広くはありません。中心部に揃っているので、移動は比較的楽です。

 

 

お土産

Kue Bingkeが有名です。甘いプリンのようなお菓子。おいしいので、日本人にも人気だと思います。また、確認はしていませんが、インドネシア産なのでハラルでもあるでしょう。ムスリムの友達にも配ることができます。

 

 

 

まとめ

 

ポンティアナック場所、歴史、観光スポットなどを記載してみました。

当たり前なのですが、タイのバンコクなどのような超人気観光地の情報はいくらでもありますが、ポンティアナックのようなマニアックな場所の情報はインターネット上にも少ないですね。

だからこそ、書いてみようと思いました。

 

ご飯もおいしくフレンドリーな人達が多いので、楽しい旅行ができると思います。

 

何か質問でもありましたら、お気軽にコメント欄へどうぞ。

ではでは。



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