ドリアンと美しい海 ダバオ観光

 

フィリピンに行ったことがある人はいても、ダバオまで行った人はあまりいないかもしれないですね。英語留学ならセブ島かバギオ、旅行ならマニラかセブ島、もしくはボラカイやエルニドなどのリゾートでしょうか。

ダバオはほぼ必ずマニラで乗り換えの必要がありますし、わざわざそこまでして見たいものもそんなにはないかもしれません。

また、ミンダナオ島の西側では、昨今イスラム過激派によるテロも多いです。

ただしダバオ市は、世界でもっとも安全な都市の一つとしてランクインしたこともありますし、美しいビーチもあり、ゆっくりできる場所でもあります。

Davao City improves to 5th in ranking of world’s safest cities

まあ個人的にはそこまでではないぞと思うのですが、ドゥテルテ大統領が市長時代に悪い人を○○しまくったため安全になったのでしょうか。

ダバオは昔は多くの日本人が住んでいた場所でもありますね。

とりあえず観光情報を記載します。

 

 




 

ダバオ基本情報

 

 

どこにあるの?場所・地図

フィリピンは島国ですが、フィリピンの中でも南側の大きな島です。そのため、マレーシアのボルネオ島や、インドネシアのスラウェシ島に近いです。

昔はスールー王国という国があり、現代のミンダナオ島とマレーシア領のサバ州を統治していました。そのため、特にこのミンダナオ島に住むフィリピンの人は、マレーシアのサバ州は私たちの土地だ!と考えている人もいます。

 

どんな街?概要

ダバオは、フィリピンでは、マニラ、ケソン、セブについで大きい都市。人口160万人を越える4番目の都市です。人口は多いですが、首都から1000kmとずいぶん離れるためか、あまり都会な感じはないかな。ミンダナオ島の中心都市として、貿易や産業の中心になる。アポ山というフィリピンで最も高い山が近くにあり、ドリアンがよく取れることから、ドリアンの街とも言われる。

人種としてはセブアノを話すビサヤンが多い。ミンダナオ島の西側へ行くと、イスラム教のモロ族がいる。ダバオ市内にもムスリムは多い。宗教はローマンカトリックが多い。

経済は、バナナやパイナップルなどの輸出が最大である。そのため、ドール社やデルモンテなどのグローバル企業の地域本社がある。

2015年のデータによるとダバオ市は、殺人事件率と強姦事件率がフィリピンの中で最も危険な都市だったが、現フィリピン大統領のドゥテルテ市がダバオ市長の時に、彼の持つ自警団 Davao Death Squad により、1400人のストリートチルドレンやその他犯罪者を殺したため、街が平和になったといわれている。事実、ダバオ市民の支持率は非常に高い。ダバオ市民は、大統領のことを、Our President と自信を持って言う。現在のダバオ市長は娘のサラ・ドゥテルテ。ドゥテルテ大統領の人気は高いのだが、やりすぎることにより、当然非支持者も多い。ドゥテルテ大統領の人気の秘密は、彼が裕福な家庭出身ではない、普通の一般家庭から勉強して弁護士になってのし上がってきた点をあげる人が多い。それ以外のフィリピンの政治家や大統領は全部大金持ち出身者。

当然ながら、ドゥテルテ大統領の出身地なだけに、タバコを公共の場や人の目の見えるところで吸うのは禁止である。

16世紀くらいまでは、スールー王国などのムスリム王朝がミンダナオ島を支配していた。が、そこにスペイン軍が来る。スペインによるミンダナオ島の統治が始まり、1860年に、Nueva Vergara はダバオに名前を変更される。スペインの染料は必ずしもうまく行かなかった。モロなどのいくつかの部族は、キリスト教への改宗を頑なに拒否した。そのため、コミュニティを分けることで解決を試みた。1898年フィリピン革命によりスペインが撤退するが、同年アメリカが占領に参入してくる。

アメリカ統治時代に農産業が飛躍的に広がった。日本人起業家がココナッツやバナナ事業に投資した。移民も増え、ダバオ経済は大きく伸びた。1941年12月8日に日本軍が真珠湾を攻撃後の少しの間から、1945年まで日本軍がダバオを統治するようになった。マッカーサーがレイテ島に戻ってきて以来、ダバオ市内での大日本帝国軍と米軍の戦争はフィリピン内で最も長く血なまぐさいものとなった。その結果、ダバオ経済は大きく破壊される事になった。

ダバオ市内に住んでいた多くの日本人は、現地フィリピン人と同化するか、現地人に追放される者も多かった。

 

ダバオの観光について

 

 

お勧めスポット

 

 

San Pedro Cathedral

ローマンカトリックの教会。1847年に建てられた新ゴシックスタイル。テロが何度か起きているため、常に装甲車がこの教会の近くに留まっている。1981年に17人が亡くなっており、1993年には7人もの人が爆発で亡くなられている

 

 

D’Bone Collector Museum

アメリカ人の個人骨収集家が始めた博物館。2012年にオープン。動物や海洋動物の200を超える骨が展示されている。人々が環境に対する意識を持つことが、この博物館の意義とのこと。数名のフィリピン人の方が、来場者に対して説明をしてくれる。分かりやすくてよかった。

 

People’s Park

深い歴史がどうこう……というよりも、人々が楽しめるようにということで始まった公園。ドリアンの街として、大きなドリアンドームがお出迎え。公園ということでタバコは厳禁。もしタバコを持っていたら入り口でスタッフに渡さなければならない

 

Roxas Avenue Night Market

夕方以降から始まるナイトマーケット。意外なほど距離が長く、100mは優に超える長さがあったかと思う。屋台飯エリアと、服やグッズの販売エリアに分かれている。入り口がいくつかあり、毎回警察の荷物検査があるのが大変だが、とても楽しいおすすめの場所。

 

 

Durian Monument

空港を出るとすぐに見える巨大なドリアンモニュメント。説明はないので意図はよく分からないが、インパクトは抜群。

 

 

Duterte’s House

世界的に有名なドゥテルテ大統領の生家。家の前までは誰でも訪問できるのですが、僕が訪問時はなんと大統領の74才の誕生日ということで、ご本人が家に帰っているということで厳重警備。家には近寄れず。普段は家の前で写真を撮れたり、大統領グッズを販売しているようです。

多分通常の日であれば、問題なく家は見れると思うのですが。。。

正面の緑色の屋根の左側が大統領の家らしい。警備員に許可を取って、写真(といっても大統領の家ではないが)を取らせてもらう

このパネルは別の博物館前で写真を取ったもの。おそらく似たようなパネルが置いてあると思われる

 

 

D’JAPANESE TUNNEL Family Resort and Restaurant

ホテルを建てようとしたところ、300mのトンネルが地主によって見つかったのが始まり。通路、部屋や軍事物などがトンネルの中で発見された。調査の結果、大日本帝国軍が第二次世界大戦中に掘ったものだと発覚。訪問者の為に、日本人兵士のマネキンなどが置いてある。そのため、歴史的価値はあるのだろうが、なんとなく単なる観光地みたいになってしまっている。しかもあまり仰々しくは無く、サッと入ってサッと出てくるの様な感じである。中は少し蒸し暑い。ホテルスタッフの人がガイドになってついてきてくれる。

ホテルに泊まりに来てそのついでに見てみたとかそういう感じの人が多く、これを見るためだけに観光に来たという人はあまりいなかった印象。若干入場料を取られる。

 

Jack’s Ridge

Jack’s Ridgeは今でこそレストランが集まる場所だが、大日本帝国の統治にあったころには、この場所が日本軍本部の一つとして利用された。米軍が1945年5月に戻ってきた際には、日本軍は撤退した。半世紀立った現在でも、日本軍の洞窟がこの辺りには存在し、岩の多い土壌の中にはまだ弾丸などが発見されます。

Jack’s Ridgeは、美しい庭もあり、プールもあり、センスの良いレストランやバーもある。僕は昼にしか行っていませんが、夜のディナーにお勧めかもしれない。

 

SM Lanang Premier

とにかく大きいショッピングモール。建物が広角の写真に収まりきらないです。モール内も、モールの中に公園がすっぽり入っているかのような大きさ。実際にはフィリピンには世界でもトップ10にはいるような大きさのショッピングモールがいくつかありますので、ここのSM Lanangもそれらに比べればまだ小さいほうではあるのですが。

ダバオでは最も大きいショッピングモールです。かつキレイ。エアコンも効いてて快適。買い物にも良いですが、疲れたらここがお勧めです。

 

 

 

 

Samal island(Paradise Island Park and Beach Resort)

ダバオ市から近くには、サマール島というところがあります。船で15分程度です。ローカルなら車でフェリー乗り場まで行きますが、観光客の場合はタクシーか、もしくは「SASA」という方面に向かうジープニーというローカルの乗り物に乗れば、格安でフェリー乗り場までいけます。

サマール島にはいくつかのリゾートがあり、その中でどこかのリゾートに行く形になると思います。無料の公共ビーチに関しては分かりません。おそらくParadise Islandが一番人気だと思います。

ここのカルテックスのガソリンスタンドから。ParadiseRdを歩くとフェリー乗り場に着きます。

フェリー代は安いですが、ビーチへの入場料は250ペソと以外と高い。まあ人も多く、海もきれいで安全なので良いかと思いますが。

ビーチに着くとこんな感じです。

船で移動時はこんな感じ。

海は十分にきれいですが、管理されたビーチなのであまり広くは無い。まあローカルは楽しんでいますが。

 

ダバオへの行き方・アクセス

基本的に国内線しかありません。フィリピン以外の他の国からダバオに来る場合は、マニラで一度乗り換えをして、それからダバオ国際空港に来ることになるでしょう。

これが少しメンドクサイですよね。

ただし、調べたところ、シンガポールからのみ国際線直行便がありますね。

シンガポールからならセブパシフィックで一万円程度とずいぶん安く来れるものですね。これは驚きました。

 

国際空港ですが、便数がそう多くは無いため、さほど大きくはありませんね。

 

ダバオの空港・空港から市内まで行く方法

基本的にタクシーで良いと思いますが、ローカルのようにジープニーを使って市内中心部まで出ることもできます。

その場合は空港から少し歩いて空港の外に出ます。その後、下記の場所(この大きい道路 Daang Maharlika Haifhway で立ってジープニーを捕まえる)で市内へ向かうジープニーを捕まえれば、安く行くことができます。ホテルや宿の場所によっては乗り換えの必要があると思います。

 

公共交通機関

ジープニーに慣れるのには時間がかかると思われます。人が待っている場所を探して、そこで誰かに行きたい場所を伝えて、どのジープニーに乗ればいけるかを確認すればいいかと思いますが、慣れるまではタクシーでもしょうがないかも。

ジープニーから降りる時は、滑りやすい時があるので、ゆっくりと降りましょう。怪我をしてもいけませんので。。。

 

 

モデルコース

※Unnamed Roadの部分が、Duterte houseの場所になります

 

まとめ

ダバオの観光情報を記載してみました。

いろいろ書きましたが、特にお勧めの観光地は下記だと思います。

  • San Pedro Cathedral
  • People’s Park
  • Roxas Avenue Night Market
  • Durian Monument
  • Samal island(Paradise Island Park and Beach Resort)

Durian Monumentに関しては、空港から外に出ればすぐに見れます。

ダバオはいい街でしたな。

実を言うと、僕がダバオに観光に来たのは、ダバオ市の隣にミンタルという小さな街があるのですが、戦前に日本人が多く住んでいた場所だったんですよね。

その歴史が見たくて行ったわけでした。

ですので、別の記事にて、その部分の内容をアップしたいと思います。

ではでは。



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