Month: September 2022

スマラン観光

ジャワ島中部の都市スマラン。170万人の人口を誇り、ジャカルタ・スラバヤ・バンドン・メダンと並んで、インドネシアの5大都市の一つ。日系企業も多く進出しており、在住者も多い。大都市なのだが、どこかのんびりしている。いくつか観光地はあるのだが、そこまで突出した観光地はないため、インドネシア人は立ち寄るが、外国人観光客はそこまで多くはない。日本との関係は深い。太平洋戦争が終結後、日本は降伏したが、いくつかの日本兵はスマランにとどまっていた。インドネシアが独立を宣言し、独立を認めないオランダと戦争状態に入る中、インドネシア人はオランダ軍と戦うための武器が必要だった。日本兵は武器を持っていたが、連合軍の指示により、武器をインドネシア人に渡してはならないという規則があった。そこで、武器が必要となったインドネシア人と、それを拒む日本兵は戦闘状態に陥り、両方に数多くの犠牲者がでた。インドネシア国内では5日間戦争という呼び名で知られている。スマラン市民でそのことを知らない人はいない。その際にブル刑務所というところに拘束されていた日本人が200名近くが殺害・行方不明になっている。現在はそのブル刑務所は、女子少年院として利用されている。 スマランの目抜き通り ローカルマーケット。朝から活気がある 夜も賑やか。若者軍団は地べたに座る     目次【本記事の内容】 1.スマラン基本情報  1-1.場所・地図  1-2.どんな街?概要 2.スマラン観光  2-1.Simpang Lima  2-2.Pantai Marina  2-3.Kota Lama  2-4.Lawang Sewu ラワン・セウ  2-5.Tugu Muda  2-6.Sam Poo Kong  2-7.Mall Paragon City Semarang  2-8.Masjid Agung Jawa Tengah (MAJT)  2-9.Ronggowarsito Museum  2-10.Kampung Batik Gedong Semarang  2-11.Kampung...

サマリンダ観光

サマリンダと聞いてすぐにピンとくる日本人はいないでしょう。東カリマンタン州の州都で、カリマンタン島・ボルネオ島で最大の都市です。地理的には、ボルネオ島はマレーシア側、カリマンタン島はインドネシア側を意味しますが、カリマンタン島の人も自分達はボルネオ島に住んでいると思っているので、どちらの名前を使っても大丈夫だと思われます。サマリンダは、人口が80万人で、マレーシアのサラワク州のクチンやサバ州のコタキナバルよりも大きな都市です。しかし、サマリンダには特に観光地もありません。また、大きなビジネス街も、大きなショッピングモールも何もありません。人口が多いですが、何もありません。街は茶色っぽく、どことなくほこりっぽい。人々は穏やかで、治安は悪くないのですが、ちょっと未開の地と言っても良いでしょう。きれいなショッピングモールもありません。(Big mallというショッピングモールはそこそこ現代っぽいモールにも見えますが、ちょっと郊外にある)今頃は、どこの街でも、若い人が始めたようなおしゃれなカフェがあります。しかしサマリンダには、そういったものはありません。市内を走るバスもありませんので、インフラも整っていません。市民の足は、個人が所有するバイクです。マハカム川という大きな川があり、その川沿いにある街のため、大雨が降るとよく洪水になります。近年新しくサマリンダ空港ができましたが、新しい割に大きくない。しかも空港の位置も、市内から30km以上もかかるため、距離も遠い。サマリンダを訪問するインドネシア人も、100km離れたバリクパパン空港に到着して、そのままバスでサマリンダに来るという人も多い。東カリマンタン州の州都でありながら、100km離れたバリクパパンのほうが遥かに将来性があり、すでに発展しています。当然、マレーシアのクチンやコタキナバルの方が、このサマリンダよりも遥かに発展しています。それでは見るものは何があるの?と聞かれると、マハカム川と人々の暮らしを見ること、あとは20kmくらい離れたところにあるTenggarongに立ち寄ることくらいでしょうか。     目次【本記事の内容】 1.サマリンダ基本情報  1-1.場所・地図  1-2.どんな街?概要 2.サマリンダ観光  2-1.Mahakam River マハカム川  2-2.Air Mancur – Patung Pesut  2-3.Samarinda Central Plaza  2-4.Taman Samarendah  2-5.Mahakam Lampion Garden  2-6.Islamic Center Mosque Samarinda  2-7.Tenggarong  2-8.街並み散策 3.サマリンダへの行き方・アクセス  3-1.サマリンダの空港・空港から市内まで行く方法  3-2.公共交通機関  3-3.ホテル・宿 4.まとめ       サマリンダ基本情報    ...

バリクパパン観光

カリマンタン島の港湾都市バリクパパンに4日間滞在してきました。正確には、広いカリマンタン島の東部の、東カリマンタン州になります。カリマンタン島と言うと、森だらけのイメージがありますが、ここバリクパパンは人口70万人の大都市であり、海に面した港町です。バリクパパンは、石油・天然ガスの供給基地でもあるため、インドネシアの国営石油企業プルタミナの一大拠点があり、またインドネシア軍の基地もあるため、首都ジャカルタからは遠く離れていますが、街も整然としており、経済も潤っているため、治安も安定しています。また、インドネシア政府は、近年首都移転を発表しましたが、その移転先であるヌサンタラはこのバリクパパンから、車で約100km離れた場所にあります。その場所はゼロポイントと呼ばれ、今では誰もが行くことができます。 しかし、実際に行っても今は石碑とサインボードくらいしか無いため、ローカルの人々も誰も行きません。しかし、このバリクパパンは、新しい首都ヌサンタラから最も近い街であり、ヌサンタラのための街や空港を建設する計画もないため、このバリクパパンが事実上、インドネシア新首都のお膝元になると思われます。現在は観光で有名な場所でもないため、世界中から人が集まることはありませんが、首都機能が実際にヌサンタラに移転されると、世界中から要人や政治家などが、このバリクパパンに滞在することが予想されます。それに伴って、バリクパパンの名前も広がり、観光客も増えるかもしれません。ビジネス面でも特に、韓国企業のヒュンダイとプルタミナが共同で大きな事業をしていることもあり、韓国人在住者が多いことでも有名。街なかには、韓国食材スーパーが多くあります。外国人観光客は多くはないが、石油企業プルタミナがあるため、シェルやシェブロンなどの欧米石油企業からのエキスパートが、技術支援などで滞在しているため、彼ら向けの優雅な家も海岸近くにいくつかあります。また、旧日本軍が統治していたこともあり、関連するいくつかの史跡もあります。きれいな街で海岸も多くあり、大きい洗練されたショッピングモールもあるため、個人的にはここに住んでも良いと思えるような場所でしたね。 バリクパパンの目抜き通り 朝も夕方も、安心な広い道路でジョギングする人は多い。 バリクパパンのシンボルは街中にモニュメントがあります。これは熊?マレー熊?でしょうか このマンホールはかわいいですね     目次【本記事の内容】 1.バリクパパン基本情報  1-1.場所・地図  1-2.どんな街?概要 2.バリクパパン観光  2-1.Pantai Kilang Mandiri  2-2.Kemala Beach  2-3.Tugu Australia  2-4.Merdeka Field  2-5.Pasar Klandasan  2-6.Monumen Makam Tentara Jepang 南方方面戦没者慰霊碑  2-7.Tugu Perdamaian Jepang 平和と友好の碑  2-8.Pasar Inpres Kebun Sayur  2-9.Bunker Jepang  2-10.Kampung Atas...

バタム島・ビンタン島観光

マレーシアやシンガポールに住んでいる人からすれば、おなじみの島ではないだろうか。バタム島。クアラルンプールからなら、スバン空港から飛んでいるマリンド・エアに乗れば一時間程度で着く。ジョホールバルからなら船で約2時間、シンガポールからなら船で約1時間だ。ハート型の形をしたバタム島とそのすぐ東側にはビンタン島がある。今回は両方の島に訪れてみた。ビンタン島は島の北部に高級リゾートホテルが乱立しているためリゾートのイメージがあるが、バタム島はそんなイメージはない。もしあなたがマレーシアやシンガポールに住んでいて、『ちょっと今週末はバタム島に行ってくるよ』とでも言おうものなら、あまり良くない目で見られるだろう。ジョホールバルでタクシーに乗ってフェリーターミナルに行く際に、ドライバーから『バタム島?あ、ダメダメ。嫁が許可を出さないよ』と言っていた。昔からこの島は売春島で有名である。シンガポール人が通貨の強さを背景に女性を買う場所である。陸地続きではないが、国境沿いの街というのは、両国の影響を強く受けるため、バランスに欠け、こういうことは往々にして起こりやすい。個人的には興味がない領域ではある。しかし、110万人が住む大都市のため、当然そういったものだけではない。EPSONの巨大工場もあるし、大きなショッピングモールもある。ゴルフ場もある。しかしイメージだけではなく、実際に中華系おじいさんと若いインドネシア人女性が歩いている姿はよく見た。市内中心部の繁華街の名前は、ナゴヤだ。日本統治時代の名残かと思ったが、ローカルに聞いても、誰も理由を知らないし、その名前の意味に興味すら持たない。また、バタム島は中華系のインドネシア人が多い場所でもある。インドネシアで中華系が多い都市は、ジャカルタ、スラバヤ、バタム島、メダンだ。大都市か、もしくはマレー半島周辺だ。インドネシア人は英語があまり得意ではないが、中華系は英語が話せる人が多い。中華系はインドネシア国内では、どうしても分断される傾向がある。昔からインドネシアの土地に住んでいる原住民と、そうでない中華系でだ。表立ってはいないが、中華系は中華系だけで固まる傾向はある。そのため、ある種の危機感があるため、子供の教育がしっかりしていると思われる。インドネシア中を回って今更思うことだが、バタム島はマレーシアとシンガポールに近いだけあって、バタム島の人々は地理にも明るい。他国で何が起こっているかのアンテナが高い。他のインドネシアの都市の人は、基本的にインドネシア国内のことしか知らない。バタム島の経済は、シンガポールに大きく依存している。シンガポールマネーが島の経済活性化には重要だ。それも仕方ないだろう。1時間船に乗れば、世界最先端の都市がある。シンガポールとバタム島では、インフラや文化に数十年の差があるように見える。おもしろいことに、バタム島のタクシードライバーは、シングリッシュを話す。シンガポールからの出張者も多い。遠く離れた首都ジャカルタよりも、裕福なシンガポールのほうが重要なのは言うまでもない。 ローカル感あふれる市場。   目次【本記事の内容】 1.バタム基本情報  1-1.場所・地図  1-2.どんな街?概要 2.バタム観光  2-1.Nagoya Foodcourt  2-2.NAGOYA HILL MALL  2-3.Grand Batam Mall  2-4.Welcome to Batam Monument  2-5.Mega Wisata Ocarina Batam  2-6.Museum Raja Ali Haji  2-7.A2 Food Court  2-8.Harbour Bay  2-9.ビンタン島 Tanjung Pinang 3.バタムへの行き方・アクセス  3-1.バタムの空港・空港から市内まで行く方法  3-2.公共交通機関  3-3.ホテル・宿 4.まとめ  ...