ガイドブックに載らない本当に行くべきディープなコロンボの観光スポット


スリランカの最大都市コロンボ。ですが、コロンボは首都ではなく、正確にはコロンボの隣にある、Sri Jayawardenepura Kotteという場所が首都という扱いになります。が、基本的に観光客は誰もそのことを知らないですし、立ち寄ることもまず無いと思います。

スリランカに10日間滞在して、多くのローカル市民と関わってみて感じることは、


  • 物凄くフレンドリーな国民性
  • 国家が経済破産宣言をしたので、表面的には通常通りの生活を送っているが、『金が無い』が口癖の人が多い
  • 基本的に治安は良い。騙してお金を取ろうとするScammerは多いが、断ればしつこくはない(場所にもよる。観光地や市内中心部は夜歩いても問題ないが、コロンボ市内北部は治安が悪い)
  • 日本や日本人に対するイメージは良いが、日本の文化に対してはさほど興味はない。東南アジア諸国に比較すれば、スリランカには日本食レストランなどは著しく少ない(インドやバングラデシュでもそうだったが、南アジアの人は遠いからなのか、あまり日本文化に興味はない)
  • 飯は南インドとほぼ同じ。(マレーシアにあるインド料理ともほぼ同じ)
  • コロンボ市は人口100万人未満であり、基本的には田舎。そのため、レストランなども夜8時には閉めるので、夜は人通りが少なく、真っ暗。娯楽が少ない(コロンボ都市圏としては200万人近くはいるが、それだと相当広くなる)
  • セブンイレブンなどのコンビニもないので、夜10時をすぎると、水や食料を買うのが少し難しくなる
  • 酒を飲んだり、遊ぶなどのナイトライフは少ない。その反面、カジノは24時間開いている。
  • 日本などの東アジアとは、だいたい3時間程度の時差があるため、意外と友人との連絡には困ったりする


多くの外国人が感じる通り、コロンボは基本的に退屈な街です。ガイドブックによく記載してあるような建物やお寺は、見るだけで終わってしまうものも多く、外国人旅行者はあまりコロンボには滞在しません。比較的大きな町なのにも関わらず、娯楽はゼロです。旅行者の多くは、コロンボを起点としか考えません。第2の街キャンディや、アヌラーダプラ・シーギリヤなどの遺跡エリア、もしくはヨーロッパ人が好んでいくスリランカ南側のリゾートエリアに行くまでの通りすがりになります。スリランカは美しい自然を満喫する国だといえます。アジア人旅行客の滞在は短いですが、ヨーロッパ人は1ヶ月以上滞在する人が多いように見えます。後述しますが、TukTukをレンタルして、自分で運転してスリランカを一周する旅行者も多いです。この記事では、『ガイドブックに載らない本当に行くべきディープなコロンボの観光スポット』と記載した通り、自分が訪れて、これは面白いと本当に感じたものだけを記載します。


Jami Ul-Alfar Mosque.。このモスクはデザインも良いですが、両脇の壁の形も非常に興味深いですね


   
 

コロンボ基本情報

 

   
 

場所・地図

 

   
 

どんな街?概要

 

北部はイギリス統治時代の建物が残る官公庁街。ローカル向けの活気あるPettah Marketなどもあるが、どこにでもあるマーケットなので、特に際立ったものはない。どちらかというと、南部側の新市街の方がレストランやナイトクラブ、屋台街やバーなども多く、生活には便利に思える。経済破産宣言の影響もあり、物価はラオスと並んでアジア最安だろう。

   
 

コロンボ観光

 

   
 

Aluthkade Streetfood

   



ガイドブックなどには載っていないが、コロンボに滞在中に絶対に行ったほうが良い場所No.1。楽しい。夜市の活気が素晴らしい。この場所はおそらくムスリムストリートなので、食べ物はほぼハラルフードだと思われる。夜12時位までお店はやっている様子。夜に何もすることがなくなるコロンボでは、こういった場所は貴重。コロンボ・フォート駅から歩いていくこともできるし、PickMeやUberなどの配車タクシーアプリを利用しても良い。



   
 

Galle Face Green

 



朝から夜中まで、コロンボで最も人が多く集まる場所。暑い日中でも、人々は凧で遊んだり、海を見に来る。夜中まで芝生の上でくつろぐ。目の前には、One Galle Face Mallというコロンボで最も大きいショッピングモールがあるので、ここでエアコンに当たるのも良い。ローカルも外国人観光客も多いので、TukTukドライバーの勧誘も激しい。独立記念日でのパレードが行われる場所でもあり、コロンボの代表的場所。


   
 

Fort Railway station周辺のPub

 



コロンボの交通の中心であるコロンボ・フォート駅前の道路を挟んで向かい側には、小さなPubが複数件存在している。一見ものすごく入りにくい。薄暗く、怖い雰囲気がある。悪いことをしている人が多いのではないか?と考えてしまうレベルだが、実際に中に入ってみると、意外と普通。治安の悪さなどは微塵もない。みんなここで安いお酒を飲んで楽しんでいる。基本はおっさんばかりだ。女性も来ることもあるようだが、友達同士で来るようだ。さすがに一人で来るのはやめたほうが良いだろう。浮いてしまう。ここで、スリランカ原産の地ビールであるライオンビールを飲むのがオススメだ。または、ココナッツから作った蒸留酒のArrackを飲むのも良い。特にArrackは最高だ。

スリランカでは、お酒はだいだいどこでもこのような監獄のようなお店から買います。普通のスーパーではお酒はあまり売っていません。私はちょこちょこ下記のようなライオンビールを買っていました

Arrackはこのような感じです。とても美味しいです。


   
 

Colombo Lotus Tower

 



コロンボのどこからでも見えるタワー。仏教国らしく、極楽浄土に咲くと言われている花、蓮がデザインされている。独創的で美しい。中に入ってエレベーターで展望台に行くこともできるが、いつものごとく、ローカル向け入場料は500Rp(約1.5USD)と安いが、外国人向け料金は20USDという途方もない外国人差別をやりまくっているので、無理に入る必要はないと思われる。外からの美しい形を見るだけでも十分に満足できる


なお、夜は赤・ピンク・青などにネオンが輝くので、夜は夜でまた美しい



   
 

The Gallery Café

 



スリランカの高名な建築家のジェフリー・バワの元オフィスをカフェに改装。建築スタイルは自然と一体化する…といったものであり、家の中と外を常に遮断しない、開放したままの状態を好む。日本庭園にも影響を受けているようで、20世紀中盤の家具にも影響を受けており、イームズなどの椅子もよく利用されていた。このカフェは非常におしゃれでセンスがある。白壁をくり抜いたような入り口は、よく使われているスタイル。コロンボにはまだあまりセンスの良いカフェは少ない。ここはとても良い場所だ。訪問したほうが良い。


   
 

Kelaniya Raja Maha Viharaya

 



市内で最も神聖な寺院。コロンボ市内から若干遠く、TukTukで20分程度かかる。このケラニア寺院は、足を踏み入れたときから、地元ローカルの方からの厚い信仰があることがわかる。市内中心部にあるガンガラーマ寺院はガイドブックによく載っているが、このケラニア寺院はあまり記載されていない。観光で来る場所ではないからだ。ローカルの仏教徒の方が真剣にお参りをされているところなので、こちらも写真は撮れない。この国の人達が大切にしているものは何なのか?に触れることができる。なお、寺院そのものも非常に大きく、建物内に入った際の壁画も大変素晴らしい。なお、白い服を着ていくことをおすすめする。スリランカでは、白い色の服を着ることが好ましい。

   
 

Casino

 



Bally’s Casino Colomboと、Bellagio Colomboの2つが良い。別途、Casino Marina Colomboという場所もあるが、ここはローカルの方だけが集まり、どちらかというとドヤ街の雰囲気に近いし、あまり広くはない。外国人も集まり、カジノの華やかさは皆無だ。どのカジノに入る際も、ドレスコードはないし、パスポートがなくても入場及び賭けができる。スロットを行う際には、パスポートを提出し、登録することが必要だ。ルーレットにしても、ポーカーにしても、だいたいのお客さんは100USD位を出してゲームを楽しんでいたように見えた。個人的には興味がなく、見るだけだったが、100USD程度で楽しんでいるくらいなら、旅の余興にでも良いのではないだろうか。夜は何もすることがなくなるコロンボだからこそ、カジノは貴重な暇つぶしにもなる。また、コロンボの夜はクラブに行くのもおすすめだが、その際には、カジノと違ってドレスコードがあるので注意。

   
 

Sasakawa Memorial Hall スリランカ日本人会

 

スリランカ日本人会。各国を旅行した際に、現地の日本人会を訪問してみるのは良いことだ。特にやることはないが、現地の状況を見ることができる。図書館があり、登録すれば本を借りることができるのだろうが、見たところ規模もあまり大きくはない。基本的には現地日本人会は、在住者数の数に比例して大きくなるのだろう。シンガポールやタイのバンコクの日本人会は相当大きいが、こちらコロンボの日本人会はさほど大きくなさそう。興味深いのは、このビルの名前が笹川ホールとなっているところだ。笹川良一氏は、連合国軍にA級戦犯指定され、巣鴨プリズンに入ったが、不起訴となった。笹川の名があるところ、黒い噂が多いと言うのは昔から言われている。現に今でも、日本財団会長の笹川陽平氏は、自国民を大量虐殺していることで世界中で批判されているミャンマー国軍を積極的に支持を表明している。とはいえ、ここのホールの名が笹川が使われているだけで、現地日本人会や、この建物内で日本語を勉強されているスリランカ人ローカル学生さん達には、何も関係がない話だ。


   
 

Rio Ice Cream と 海が見える駅

 



Rio Ice Creamは、コロンボで最も人気のあるアイスクリーム屋だ。とはいえ、田舎のアイスクリーム屋なので、東京・パリ・シンガポールなどのアイスクリームを想像してはいけない。しかし素朴な味と、楽しそうな現地スリランカ人の笑顔は良い。また、ここのアイスクリーム屋の外に出たところに、海が見える駅がある。できれば鉄道に乗ったまま、窓から景色を見るのが良いが、歩いて見るだけでも雰囲気は良い。


   
 

Geoffrey Bawa’s Residence

 


建築家ジェフリー・バワが実際に居住していた邸宅。独特な建物の作り、何度も増築されてきた歴史、自然と一体となる概念において作られた家は、驚きとそのユニークさに圧倒された。ガイドは一時間半程度。英語のみだが、分かりやすく、ユーモアも交えたものは楽しい時間を過ごさせる。ここも是非訪れたほうが良い場所だ。入場料も外国人向けはいつも高いのだが、来るだけの価値は十分にある。


   
 

Barefoot

 


お土産屋兼カフェ。特にお土産の品質が高い。コロンボには他にいくつかお土産屋がある。国営お土産屋のLAKSALA、Paradise Roadというお土産屋もあるが、あんまり良くない。LAKSALAはあんまりセンスがないし、やる気もないようにみえる。Paradise Roadは、お皿や家具的なものが多く、在住者には良いだろうが、旅行者向けではない。その点、このBarefootは、モダンで、デザインもカラフルで現代的だ。お土産はここがいい。また、隣にあるカフェもまた素晴らしい。


   
 

Colombo International Financial City

 



スリランカがほとんど中国の手に落ちていることの象徴が、このColombo International Financial Cityだ。Port City Colomboとも言うようだが、名前などはどうでもいい。この一帯はすべて埋立地だ。

下記の地図を見ればわかるように赤い部分はすべて埋立地です。The Kingsbury Colomboという高級ホテルがある。海に面した素晴らしいホテルだ。実は何度も自爆テロの爆発が起きている。この高級ホテルは海に面した素晴らしいロケーションだったのだが、わざわざ中国がここに租界地を作るために埋め立ててしまったがため、海の見えるホテルの地位を失ってしまった。

夕方以降は、たまに扉が開いており、誰でも入れるようになっている。とはいえ、特には何も無いけども


看板には、以下の様なことが書いてあります。


  • Port City Colomboは、ビジネスを行いやすくするための特別経済エリア
  • Port City Colombo内では、どの国の通貨を利用して商売を行っても良い
  • 外国企業が100%自由にオーナーシップを持てる
  • Port City Colomboは、国際紛争解決センターを置く
  • ローカル労働者を雇う必要はなく、外国人だけの労働者でも良い
  • 使用者は、所得税の支払い免除
  • 建設業者には最大40年間の免税
  • ビザ取得に関する優遇措置
  • 関税と付加価値税の優遇措置


あのですね、こういうのを不平等条約というんですよ。自国の領土内に、自国政府が管理できない場所があるというのが、すでにおかしいわけですね。もうスリランカは、中国の手に落ちていることがはっきりとわかります。


下が完成予想図。

下記はコロンボ市内に建設中の高速道路だ。なんと驚くべきことに、この高速道路は、国際空港とこのPort City Colomboを直接つなげるためだけの高速道路だ。こんなものを建設して一体何になるのか?一路一帯を進める中国にだけは良いだろうが、スリランカ国民の利益に何になるのだろうか?

資本主義社会の勝者が行っていることを、一つの観光としての視点で見るのもよいだろう。


   
 

Sporting times

 


馬、サッカーやクリケットなどのスポーツへの賭けギャンブル場。外国人でも入ることは問題ないようなので、ちょっと寄ってみるのもありだろう。スリランカ中のいろんな街に、Sporting timesはある。この他の国にはあまりないものだ。話によると、登録料100Rp、デポジット500Rpの合計2USD程度を支払うと、外国人でも賭けれるようになるのだとか。

今や世界的スーパースターの三笘選手の名前もありますね。


なんと、日本のJリーグの『横浜F・マリノス 対 ヴァンフォーレ甲府』の試合も賭けの対象になっているようですね。Jリーグが賭けの対象になっていることも驚きですが、それらチームは、自分たちが賭けの対象になっていることを知っているのでしょうか?


   
 

おすすめの食べ物

 

スリランカで試すべき食べ物としては、

  • Kottu
  • Woodappleジュース

の2つかな。

下記のNew Banana Leaf Restaurantは人気店ですね。とはいえ、他のお店に行こうとも、普通に美味しい。スリランカにしかないと思われる Kottu を食べるのもよいだろう。チーズを使ったマカロニに近い料理だ。しかし、どこでこの Kottu を注文しようとも、量が非常に多い。宿のスタッフに聞いたら、 Kottu は、食べきれなかったものを持ち帰る前提で作っているので、持ち帰るのが良いとのこと。Kottu を一つ頼んで、二人でシェアするくらいでちょうどよいと思われる。


Woodappleジュースもおすすめだ。下記の果物がWoodapple。正直、あまり美味しそうではない。フレッシュジュースを出しているお店などに行けば、だいたいどこでも飲める。独特の酸っぱい味が広がる。

また、実はスーパーでも売っている。こちらで試してみるのもよいだろう。


   
 

コロンボへの行き方・その他準備

 

スリランカに来る人は、意外とマレーシア経由便で来る人が多い。日本から来る日本人も、オーストラリアから来るオーストラリア人も、エアアジアやマレーシア航空のマレーシア経由便で来ていた。直行便で良いものがあまりないのだと思われる。そのため、多くの人から、クアラルンプールに半日滞在するのだが、おすすめの場所はあるか?などとよく聞かれた。

また、だいたいそれらのマレーシア経由便は、スリランカ発便がいつも夜中発だった。

   
 

コロンボの空港・空港から市内まで行く方法

 

基本的には3択だ。バス、タクシー、TukTukだ。TukTukは遅すぎるし、ハイウェイに乗れないので快適とは言い難いだろう。荷物が多すぎるなどの何らかの理由がない限り、バスが一番良い。バスは下記の場所からでている。もしかすると、もっと空港の近くに乗り場があるかもしれない。


夕方18時位が最終と聞いたが、実は市内から空港行きのバスは24時間だ。なので、空港から市内行きだけが夜便がないとは考えにくいのだが、そこの点に関しては不明だ。

ちなみに、コロンボ市内から空港へは、下記のハイウェイバスが良い。350Rpで約45分で空港に着く。24時間運行で、基本は30分に一本。しかし、夜の10時以降は1時間に1本になるとの事。空港に向かう人だけではなく、Negombo方面に帰る市民も多く利用する。

下記の場所からは、空港行きの乗り合いのローカルバスがでている。同じ187番のバスだ。しかし、400Rpと少し値段が上がる上に、乗り合いなので2時間程度の時間がかかるようだ。よほどマニアックな人以外は、利用することはないだろう。空港行きというよりも、空港方面側に用がある人が利用するバスですな。


   
 

公共交通機関

 


バスなどがあるが、コロンボ市内は歩いて移動できるくらい狭い。TukTukを利用するほうが良いだろう。

   
 

ホテル・宿

 

コロンボの宿は、基本的にここでいいと思います。

C1 Colombo Fort

清潔・安い・そこそこ場所が良く、だいたい揃っています。宿泊客はほぼ外国人ですので、スタッフは外国人旅行者が必要としているものを理解しています。ヨーロッパ人が多いですが、日本人や韓国人もいました。みんな、Booking.comなどで予約をしてきています。ドミトリーもありますが、個室もあります。コロンボ・フォート駅にも近く便利です。カジノやクラブで遊びたい場合は、もう少し南側のエリアに宿を取ったほうが良いかもしれませんが、後述するPickMeアプリを使えば、1.5USDくらいでTukTukで行き来ができますので、まぁ場所はどちらでも良いかもしれません。

   
 

スリランカ・ルピー通貨の準備方法

 

スリランカで利用できるのは基本的には自国のスリランカ・ルピーだ。場合によっては、USDで支払いもできる。とはいえ、違う通貨を使うと、お釣りをごまかされたり、損をする可能性があるので、スリランカ・ルピーを持ち歩く方がいい。

しかし、ここで問題が発生する。

破産した国家の通貨スリランカ・ルピーを持ちたいと思う人は、世界中にほぼいないので、スリランカ以外の国では、スリランカ・ルピーを見つけることが難しい。実際にマレーシアの両替所を何店舗か回ったが、どこのお店もスリランカ・ルピーを取り扱っていない。空港内の両替所ですら、取り扱っていなかった。通常旅行に行く際は、実際にその国に到着する前に、その国の通貨をある程度は準備をしておく。しかしそれができなかったので、現地スリランカの空港で両替をするしかなくなってしまった。

空港のレートは悪いのが常なので、少し嫌だったがしょうがない。しかし、その懸念は良い意味で裏切られることになった。

実は、スリランカの空港での両替レートは、ほぼ実際のレートとほぼ同じだったのだ。理由は分からないが、お得であった。

とりあえず、USDは持っていった方がいい。マレーシア・リンギットや、日本円からスリランカ・ルピーに両替しようとは思わずに、USDの方がいい。

また、余談だがスリランカ旅行中に、どれだけスリランカ・ルピーを持つかどうかはいつも考慮に入れていた。なぜなら、現在スリランカ・ルピーは誰も欲しがらない通貨だからである。各国の両替所も買いたがらないため、もしスリランカから帰国する際にスリランカ・ルピーが余っていると、それを両替する際に思いっきり買い叩かれるからである。具体的には、100USD分のスリランカ・ルピーを持っていても、両替所は50USD分くらいの価格でしか買い取ってくれないということだ。余らすと損をするため、使い切ることを前提としていた。

また、両替所の数が、スリランカ国内は非常に少ない。コロンボならまだ大丈夫だが、地方の町にいると両替所自体がなかったりする。第二の都市キャンディでも、両替所がないので、ジュエリーショップで交換をしたくらいだ。

とはいえ、両替するよりも、ATMで引き落とすほうが遥かに手数料も安く安心だったことに後で気づいたのだが。

   
 

PickMeのインストール

 


スリランカでコロンボに滞在する場合は、配車タクシーアプリのPickMeを事前にインストールしておきたい。とはいえ、スリランカ国内の電話番号がないと利用登録ができないので、SIMカードを取得したら、すぐに登録して、アプリが利用できるようにしよう。スリランカ国内では。

  • PickMe
  • Uber

の両方が使える。Uberは利用登録はどこの国の電話番号でもできるが、TukTukを呼ぶことができない。スリランカ国内では、TukTukとタクシーでは倍くらい値段が違う。しかもTukTukの方が風が気持ち良い。PickMeの方がシェアも高いので、ドライバーもつかまりやすいであろう。PickMeなしでドライバーと直接交渉を続けると、おそらく少し損をするし、夜中ではドライバーが見つかりにくことも多い。

   
 

SIMカードはDialogがおすすめ

 

SIMカードをどうするかは、旅において常に悩むところだ。数日ならローミングでも良いが、一週間以上ならSIMカードを買ったほうが良いだろう。スリランカでは、下記のDialogが40%で最大シェアらしい。ちなみにDialogはマレーシアの通信会社Celcomの親会社のAxiataが出資した会社だ。マレーシアは実はスリランカに対して結構投資をしている。

空港内には、SIMカードの会社が3つ程度あったが、どれも対して金額は変わらない。数十円レベルの差だ。迷った場合は、シェアNo.1の通信会社にしておけば問題はない。実際に外国人観光客も、Dialogに並んでいた。

個人的には、下記の20GBのものにした。約4USDだ。別に高くはない。実際に通信上問題があるときは一度もなかった。

   
 

TukTukレンタルしてみる?

 

スリランカは、多くの観光客が列車やバスで移動するが、TukTukという3輪バイクを一定期間レンタルして、そのTukTukでスリランカ国内を旅行する人もいる。

この、https://tuktukrental.com/ というサイトが有名で、多くの観光客がここでTukTukを借りている。2,3人で旅行をするなら、これを借りて旅行をするのもありだろう。さすがに一人だとつまらなさそうだが。実は、空港内で出会ったハンガリー人がこのTukTukをレンタルしたようで、一日だけ一緒にコロンボ市内を一緒に観光していた。彼からすると、運転の練習にもなった。

さて、このTukTuk、いろいろと注意点もあることが見えていた。

  1. 右手でアクセル、左手でギアチェンジとクラッチ操作を行うので、左手が忙しい。慣れるまでは少し時間がかかる
  2. たまにギアがブロックして動かなくなる(もしかしたらハンガリー人の運転技術の問題だったかも)
  3. スピードが遅い(例えば、車ならコロンボからキャンディーまで3時間のところ、TukTukなら6時間かかる)
  4. エンジン保護のために、30分運転ごとに5分間の休憩が必要

遅いのは仕方がないのだが、4番目の休憩が必要なのはちょっと気になるかな。車自体は、雨よけがしっかりとついていたり、機能はしっかりしているのだが。


   
 

外国人向け入場料一覧

 



スリランカは、いろんなところで外国人を対象に法外な入場料を取る国だ。この意味で、ここまで酷い国はそうそうない。観光で外貨を稼がないとやっていくことができないので、なりふり構わずと言ったところだろう。多くの外国人が辟易としている。ローカルも同じ価格を払っているのならば、どれだけ高くても受け入れるが、外国人が入場する際の入場料は、20倍以上にもなるのだから、嫌気がさす人も多い。ヨーロッパ人も払わずに逃げようとしたり、世界遺産を目の前にして、入場しない人もいる。私自身は支払ったが、必ず毎回文句を言うようにしていた。彼らの心の更生を願いたい……その一心であり、決してムカついていた訳では無い……(゚A゚;)ゴクリ

一番ムカついていたのは、シギリヤロックで入場料を支払う際のことだ。30USDという途方もない入場料を支払わさせられるのだが、なぜか支払う場所は、ローカルの目につかない建物の奥になっている。『なんなのこれ?なんで君たちがこういう人種差別的な行為をしていることを、他のローカルの目につかないようにしているのか?同じ場所で支払わせろ!』ということで、めちゃめちゃ文句を言ったのを覚えている。

なお、下記は2023年2月現在のものである。世界的インフレーションの波にのって、これら入場料も大きく変わる可能性もあることをご了承くださいませ。あとね、ビザ代が高すぎだろ。


  • Tourist Visa(日本向け) : US$50
  • シギリヤロック入場料 : US$30
  • アヌラーダプラ遺跡入場料 : US$25
  • イスルムニヤ精舎 : Rs500
  • ダンブッラ石窟寺院 : Rs2000
  • 仏歯寺 : Rs2000
  • Geoffrey Bawa’s Residence : Rs3600



   
 

長期滞在先としてスリランカはどうか?

 


長年にわたり、日本人の長期滞在先として人気であったタイのバンコク。今現在、強烈な物価高に見舞われている。加えてタイバーツ高に対して、日本円は円安に向かっている。10000円が2500バーツにしかならない時代を迎え、安い安いと言っていた時代はすでに終わり、バンコクは今や長期滞在先として疑問を持たれている。チェンマイなどの他の街は未だに安さを保っているが、いつまで続くのかも見えない。

ここで個人的に、スリランカが一つの解決になるのではないかと考える。その理由は下記だ。


  • 物価の安さは世界最高クラス。コンドミニアムも、約100USD程度とのことだ(スリランカの人たちは、コンドミニアムとは言わず、アパートメントと言う)
  • 国内にはコロンボのような都市部もあるが、南部には美しいビーチ、中部にはLittle Englandと呼ばれる避暑地もあり、山や自然が広がる
  • 治安は良い
  • 仏教国として日本人の精神性にも近い
  • 仏教徒、イスラム教徒、キリスト教徒と幅広く、人種も複数存在するので異文化交流もできる
  • 脂っこいインド料理が主。おいしいが、脂が気になる人は自分で調理をすれば問題はない
  • 元イギリス統治下ということもあり、国民全体の英語力も高い
  • 他のコモンウェルス国と同じように、スリランカ国内で取得した学位は、イギリス本国でも通用する
  • インドが近いため、ヒンディー語を習うこともできるかもしれない
  • 妙な娯楽が少ないので、学生さんは学業に専念できる
  • クリケットが上手くなれる可能性がある(・∀・)ニヤニヤ


どうだろうか?個人的には、十分に日本人の長期滞在先として上がってくると考える。


   
 

コロンボ市内北側は治安が悪い?

 

スリランカは人々も穏やかで治安は全般的に良いと思いますが、場所によって治安は左右されます。特に、Pettah Marketから少し北側に入ると、治安は少し悪化します。気になったレストランがあったため、夜に立ち寄りましたが、体感として下記の赤いエリアは良くないです。


また、夕方の暗くなる前に、ハンガリー人と一緒に別の場所を訪問してみましたが、下記の場所は本当に治安があまり良くはないです。

普段外国人が訪れることはないので、多くのローカル居住者の方が近寄ってきます。多くの方に囲まれてコントロールできない状況になる前に、うまくやり取りしましょう。ほとんどの方がフレンドリーですが、極まれに異常行動をする人もいます。


   
 

まとめ

 


今回の旅も多くの人に出会った。スリランカの人は、昔日本で働いていたとか、昔マレーシアで働いていたという人が結構多かった。初日に一日中コロンボの街を徘徊したハンガリー人のグレイグ、宿で会った日本人の若い兄ちゃん、楽しい韓国人軍団、ボディーガードの仕事をしていて過去に岸田首相の警護もしたことがあるという屈強なスリランカ人、タイ好きの宿のオーナー、津波ミュージアムの管理のおばちゃん、Galle Face Greenで長く話をしていた女子大生軍団、空港行きのバスで隣りに座っていた会計士スリランカ人のシルバ……。どれだけ世界遺産を見ようとも、人に会う以上に気づきをもたらすものはない。

この記事では、『ガイドブックに載らない本当に行くべきディープなコロンボの観光スポット』をいくつか記載したが、旅行への準備にかかわることと、スリランカは日本人の長期滞在先としてはどうか?等と、ちょっとしたコラム的なものも記載した。

今は国家が破産を宣言したあとであり、今後も選挙が控えていたりと将来的な伸びがどうなるかは正直見えないところ。多くのスリランカ人は、自国で働くことを懸念しており、海外で働くことを希望している。

しかし外国人にとっては観光としてなかなか見どころがあるので、政情が安定している今ならば訪れるのは良いと思われます。

この記事を読んだ方が、ありきたりな観光スポット以外にも顔を出されて、良い旅行の経験ができればと思いますm(_ _)m






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