市民に親しまれるプネー岡山友好公園に行ってみた プネー観光
プネーという名前はよく聞いたことがあったのですが、当初南インドを旅行する際の計画にはいれていませんでした。が、ムンバイ滞在時に少し時間が余ったことからプネーに寄ってみることにしました。そのため、短い半日程度の時間帯で駆け足でプネーを観光するということになりました。いろいろな寺院などがあるのですが、特に日本の岡山市と姉妹都市ということから、後楽園を参考につくったというプネー岡山友好公園を見たかったという思いが強かったです。人気の観光地は市内に固まっているようなので、観光はしやすかったです。
プネー基本情報
プネーはインドのマハラシュトラ州にて、ムンバイに次ぐ第2の都市。地元の人は、プネーではなく、プーナと呼んでいます。大学が多く、教育とITが有名。
場所・地図
プネーはムンバイから東に150kmにある高原都市。バスで4時間程度。ムンバイからタクシーで移動する人もいるでしょう。
プネー観光
ムンバイに滞在していましたが、観光する場所もなくなってきたので、近郊のプネーという街に移動しました。とはいえ、プネーも500万人が住む大都市です。IT産業が盛んな街です。日本語教育も多く行われています。個人的には、今まで出会った日本語が話せるインド人は、このプネーが出身であることが多かった気がします。
ムンバイからはバスで4時間です。ムンバイには、大きな郊外向けバスターミナルがないので、移動が難しかったです。インターネットには、英語でも日本語でも情報が乏しく、ゲストハウスのスタッフに聞いても、『あまり知らない』などの回答であったり、間違ったバスターミナルの場所を言ってたりしました。
何人かの人に聞いたところ、ムンバイセントラルにバスターミナルがあるということでしたが、それらはムンバイ市内を移動するバス専用のバスターミナルであり、仮にムンバイセントラルに行っても、そこから郊外に向かうバスが集まるエリアに移動をするということになります。
ですので、最初から郊外向けバスが集まるエリアに移動するほうが早いです。それはDadarという場所にあります。
下記の地図の、指定している場所のあたりに行けば、郊外向けの複数のバス会社のカウンターがあり、そこで申し込んでプネーなどの近郊の都市にバスで移動する形になります。(バスの中に入ってからお金を支払うこともできます)
ムンバイセントラルに実際に行ってみても、インド人に『Dadarに行け』と言われたので、ここが正しい場所なのだと思われます。
このDadarのバスが集まるエリアに行くには、とりあえずDadar駅まで行きましょう。そこから歩いて10分くらいで着きます。
ムンバイは土地が高いからバスターミナルが無い?のかよく分かりませんが、プネーにしてもバンガロールにしろ他の場所にしろ、広いバスターミナルの中にバスが集まるのではなく、普通の道路にバスを止めて、その止まっているバスに乗り込むというような形が多かったです。
僕は上記のバスに乗りましたが、Dadarには複数のバス会社がありますので、ほかの会社を選択しても良いでしょう。
Rs350と記載がありますが、バスのスタッフに、『プネー駅まで行く場合はRs450だ』と言われました。話が違うだろうと喧嘩することもできましたが、Rs100は大した金額でもないですし、プネーまで急いでいたため、特にことは荒立てず。バスの乗客の大半がプネー駅で下車してましたので、『プネー駅まで行く場合はRs450だ』というのはバススタッフの嘘だと思います。内装はこういう感じ。シートの品質やテレビの装備から見ても、グレードの低いバスではないです。
バスは2000万人都市のムンバイを抜けて、デカン高原を通ってプネーへと向かっていきます。高原に向かうので、下記のような景色になります。
4時間ですので、一度だけ休憩。
4時間後、プネー駅に到着。個人的なプネーのイメージは、緑が多く、ゆっくりとした高原都市でしたが、実際に到着してみると、ムンバイ以上に人が密集した都市でした。ゴミゴミしていますね。
プネー駅。
タクシーやリキシャの客引きもムンバイ以上に強かったです。
街の雰囲気。500万人住んでいますので、街とは言わないですかね。都市と言うほうがいいかもしれませんね。ただし、ムンバイやバンガロールと違って、あまり高層ビルはなさそうですし、ちょっと田舎っぽいです。
市場。500万人が比較的狭い範囲の中に密集するので、距離がすごく近いです。
さて、観光に行ってきました。プネーは市内を走る電車は無いですが、歩ける距離に観光地は固まっています。とはいえ、そんなに注目するべき観光地は無いかな。
Shaniwar Wada シャーニワル ワーダ (土曜宮殿)
1732年に造られる。英国軍の支配下に落ちるまでは、マラーター王国時代の城として利用されていた。現在では観光地として利用されている。城壁は一見の価値ありで、壮大なのだが、外国人向け料金が高すぎる。インドローカルが15RP、外国人が200〜300RP? 中を見る価値があるのか不明だったため、入場はしなかった。
城門は立派ですね。
Shreemant Dagdusheth Halwai Ganpati Mandir
ヒンドゥー教の神ガネーシャを祭る寺院。マハラシュトラ州では人気があり、毎年多くの参拝者が訪れる。実際、おおくの参拝客が入り口に並び、写真を撮っていた。
ヒンドゥー教の寺院全般に言えることだが、ヒンドゥー教徒以外は立入禁止というところも珍しくなく、外国人観光客からすると、その閉鎖性が辛い部分でもある。中に入っても写真は禁止というところも多い。そのため、今回も、外から外観を観察するのみ。インド特有の閉鎖性がここでも垣間見える。
プネー駅から10km近く。ずいぶん歩いたが、ようやく来たかった場所に来ることができた。日本人以外の方には特に面白い観光地ではないかもしれない。現地の人には、『オカヤマ』と呼ばれ、親しまれているようです。注意点としては、公園なのにずっと開いているわけではないこと。基本的に、朝6時30分から10時30分までオープン。少し休憩をとって、16時00分から20時00分までがオープン。お昼の時間は入口が閉まっています。僕は3時くらいに公園に着きましたが、入り口付近には多くの屋台があり、多くの人がドアが開くのを待っていました。なんでただの公園に、こんなに人が並んでいるのか?と思いましたね。
Pune-Okayama Friendship Garden プネー岡山友好公園
プネーと岡山市が姉妹都市とのことで出来た公園。開園前には、早く開けろ!とばかりに多くの人が待ち構えています。出店も多いですね。人気のある場所である証拠です。
開園と同時にバイクがつぎつぎと中に入っていきます。
ただ公園があるだけかと思っていたら、入園料がかかるようです。とはいえ、外国人もインド人ローカルも同じRs5。安いです。
公園の説明が記載されています。
インドにしては珍しく、きれいに整備されています。暑いので気候はずいぶん違いますが、日本庭園らしさがあります。なぜ入場料があるのかと思っていましたが、公園の整備代に使用されているのならば納得ですね。
Sarasbaug Ganpati Temple サーラスバーグ寺院
大きな公園があり、その中心部に寺院があります。その寺院の中には、シュリー・シッディビナヤック(願いを叶える神と呼ばれている)の偶像があります。人々がお願い事をするために、この寺院には平均して1日1万人が訪れます。人気がある場所のため、公園の入り口周辺には、たくさんの出店があります。
広い公園です。
サーラスバーグ寺院。
Laxmi Road 繁華街のラクシュミー通り
プネー市内の中心部のShaniwar Wada シャーニワル ワーダ (土曜宮殿)の近くに、ラクシュミー通りという繁華街があるとのことでしたので見てみました。特に大きい繁華街という感じはしませんでした。服のお店が並んでいましたので、ファッション通りといったところかなと思います。
暑いので、バスで駅に移動しました。
そしてプネー駅周辺では郊外向けのバス会社のカウンターが並んでいます。バス会社?というかただの代理店も多いかな。アウランガーバード行のチケットを購入します。
プネー駅の夜。
郊外向けのバスチケットを購入した後、インドの大きな町ならどこにでもあるショッピングモールに向かいました。
Phoenix MarketCity
どこにでもあるのですが、ショッピングモールは清潔でエアコンも効いているのでゆっくりできます。
Café Coffee Dayはインドで最も有名なコーヒーチェーン店です。
このチェーン店は、Wifiを使用するためにはインドの電話番号が必要ですが、コンセントは誰でも利用できます。
ちなみにプネーのPhoenix MarketCity周辺は、プネーのITパークになるようです。この周辺には、すこし変わったバス停があります。道路に面した場所にバス停があるのではなく、道路の中心部にバスステーションがあり、そのバスステーションを挟むように、バス専用レーンがあります。そのため、バスが渋滞に巻き込まれることはないようになっています。これはインドネシアのジャカルタのトランスジャカルタの仕組みと同じですね。
確かに、外を走る車は速いスピードで走る車が多いので、このように中心地にバス専用レーンを作った方が安全で理にかなっているような気がしますね
では、バスターミナルに向かいます。プネー駅から下記の Shivaji Nagar Bus Stand へは、リキシャで90Rpから100Rpがローカル価格のようです。
Shivaji Nagar Bus Stand
プネーから郊外に向かうバスターミナルは、ここが中心になります。場所は分かりにくいのですが、Shivaji Nagar駅からすぐなので、ここに向かえばよいでしょう。
ちなみに、インドは夜になると治安が悪くなります。プネーも例外ではないです。また、基本的に駅周辺はあまり良くない場所が多いです。さっとバスターミナルに移動して、チケットを購入したバスカウンター周辺にてバスを待つのが良いでしょう。誰かのお客さんになっていれば、客の取り合いになると問題になるので、うるさい他の業者も近寄ってこなくなります。
余談ですが、アウランガーバード行のバスは、このShivaji Nagar Bus Standでなくても、先ほど行ったPhoenix MarketCityの入り口付近にも停車するようですので、わざわざこちらのBus Standに来る必要はなかったのです。ゆっくりショッピングモールでご飯を食べて、そのままバスを待っていればよかったのです。ですが、なぜわざわざ移動してまでこのBus Standに戻ってきたか?それは、バスに確実に乗車するためです。アウランガーバード行のチケットを購入する際に、チケットカウンターの人は『バスがショッピングモールに時間になっても来なかったら、このドライバーの電話番号に電話してくれればよい』と言っていましたが、そんなものは当てになりません。バスドライバーが忘れている可能性もあるでしょうし、何らかのトラブルでバスに乗れなくなる可能性もあります。そうなると、次の日の予定も進めませんし、真っ暗なショッピングモールの入り口に夜中で一人で立って待つような可能性もあり、大変危険です。そのため、確実にバスに乗るためにわざわざBus Standに来ました。この判断は今でも正しかったと思いますね。確実に進める行動をとることが、インドのような国では必要だと思います。
さて、次の場所のアウランガーバードへ向かいます。
まとめ
半日程度の滞在でしたので、そこまで詳しくはプネーのことは分かりませんでしたが、街の雰囲気はわかりました。日本人からすると、ローカル市民から『オカヤマ』と親しまれているプネー岡山友好公園は感慨深いですね。ここに住んでいるローカルの人が、岡山のことを知っているわけがないですからね。岡山のことは何も知らないが、自分の家の近くにある公園を『オカヤマオカヤマ』と親しんでいる。プネーは、基本的には500万人が住むIT学術都市として知られているようです。街を歩くと、結構スラム街も多かったですけどね。別途何か特別な目的のある滞在でなければ、町歩き観光としては1日あれば充分かなと思いました。
ではでは。