南インドのタミル・ナードゥ州 チェンナイ観光

南インドにタミル・ナードゥ州と言う場所があります。個人的には、チェンナイという都市があるということは知らなくて、タイのチェンマイに似た名前で紛らわしいなぁ位にしか思っていませんでした。今回南インドを周遊する機会があり、チェンナイのことを調べてみました。私はマレーシアに住んでいるのですが、マレーシアに住んでいるインド系マレーシア人は、遠い昔にこのタミル・ナードゥ州とケララ州から移住してきた方々が先祖であることが多いです。マレーシアに住んでいる中華系マレーシア人は、中国の福建省や広東省から先祖様が移住してきている人たちが多いです。中華系の華僑はよく話題に上るのですが、インド系の印喬については、マレーシアでも全人口の10%程度しかいないということもあり、今までよく知りませんでした。おそらく、印喬とタミル・ナードゥ州の人たちは、彼らの中のビジネスや親戚関連などの密接な関係はあるのでしょう。せっかくマレーシアに住んでいるので、印喬のことも知ってみたいと思いました。実際にチェンナイを訪れていると、『マレーシアから来ました』と伝えると、喜んでくれる人が多かったです。仲間意識があるのだなと感じました。街の雰囲気などいろいろ見てみましたので、いくらか記載しておこうと思います。

 

 




 

チェンナイ基本情報

 

 

場所・地図

南インドの東側。海岸沿いにあります。

 

どんな街?概要

チェンナイは1996年までマドラスと呼ばれていた。南インドにあるタミル・ナードゥ州の首都である。マドラスという名前はイギリス統治時代の名前のため、1996年にタミル・ナードゥ州政府は正式に名前をチェンナイに変えた。しかし、マドラスという名前は既に多くの場所で使用されているため、マドラス大学など今でもそのままマドラスという名前を利用している場所は多い。ベンガル湾に面し、南インド有数の大都会である。チェンナイ都市圏は、世界で36番目に大きな経済都市圏と言われている。チェンナイは生活の質が高く安全な都市としてインドでも知られているため、インド国内から医療ツーリズムでチェンナイに来る人が多いので、インドの医療センターともいわれる。外国人駐在員も大変多く、2020年現在では外国人労働者が10万人を超えている。チェンナイ都市圏は車産業も多いことから、インドのデトロイトとも言われている。世界で最も急成長している都市のひとつであり、IT関係の仕事に就く人も多くITパークも多い。またタミル・ナードゥ州では、ヒンドゥー語ではなくタミル語が日常的に使われる。そのため、タミル映画の産業もある。余談だが、マレーシアに住んでいるインド系マレーシア人はこのタミル・ナードゥ州の出身の方が多い。そのためインド系マレーシア人は日常的にタミル語を話す。マレーシアに住んでいる印喬はタミル・ナードゥ州ということは知られているので、チェンナイの現地インド人に、『マレーシアから来たよ。僕はマレーシアに住んでいるよ』と伝えると喜ばれることが多かった。チェンナイ市は、1688年に設立されたGreater Chennai Corporationによって管理されている。Greater Chennai Corporationはインドでもっとも古くから存続する市営企業であり、世界で2番目に古い企業になる。

1640年、イギリス東インド会社により、イギリス人入植地であるセントジョージ砦が建設されました。18世紀までに、イギリスはタミル・ナードゥ州と周辺地域を征服し、マドラスを拠点とした。その後、1947年にインドが独立した際に、マドラス州の州都となり、1969年にタミル・ナードゥ州に改名されました。チェンナイはタミル語が日常的に使用されていますが、インド政府がヒンドゥー語を押し付けようとしたことは大きな問題になりました。下記のホテルの新聞棚の写真を見ればわかるように、4種類の言語があります。上から、英語、タミル語、ヒンドゥー語、マラヤーラム語(ケララ州)の新聞が用意されています。同じ州内でも、多言語が使用されています。

 

 

チェンナイ観光

チェンナイ国際空港には夜に着きました。コーチからチェンナイに飛行機で来ました。チェンナイ国際空港は大きく、国際便も多いです。

チェンナイ国際空港入り口。

チェンナイ国際空港は、メトロが設置されているので市内までの移動が楽でよいです。空港の入り口でバスを待ったり、タクシードライバーと交渉する必要がありません。おそらく夜11時くらいまでは運航されていると思います。この Chennai International Airport metro stationを利用すれば、市内と空港の移動は簡単です。

チェンナイメトロのコインチケット。なおチェンナイメトロには日本のJICAの支援が入っています。

チェンナイメトロは使いやすく、便数も多く快適でした。旅行中はずっと利用していました。

夜はおなかが減ったので、宿にチェックインする前に少しご飯が食べたくなりました。私はマレーシアに住んでいます。マレーシアのインド系はこのタミル・ナードゥ州出身の方が多いので、マレーシアのインド系料理とこのチェンナイの味は全く同じなのでしょうか?それが確かめたかったです。とりあえず、適当に宿の近くの南インドローカル料理屋に立ち寄る。

いつもマレーシアで見ているロティ・チャナイです。これは期待させますね。

マレーシアのインド系料理屋で出てくる料理と見た目は完全に一致です。味も完全に一致でしたね。自分の住んでいるマレーシアでいつも食べているロティ・チャナイが、ここタミル・ナードゥ州のロティ・チャナイと全く同じだったことがうれしかったですね。

味を楽しんだというよりは、インド系マレーシア人とこのタミル・ナードゥ州の歴史を感じたような夜でした。そのまま安宿へ向かいました。ちなみに、ここでご飯を食べていると、普段はマレーシアで働いているというインド人にも出会いました。タミル・ナードゥ州はタミル語を使用します。マレーシアのインド系マレーシア人も同じタミル語を利用しますので、印喬ネットワークがあるのでしょう。マレーシアのほうが給与も高いと思うので、マレーシアで働いているチェンナイ人というのは多いと思われます。まあタミル語じゃなくても英語でも話はできると思いますが。

次の日は、朝早くから観光に向かいました。
 




 
 

 

Thousand Lights Mosque

複数のドームのあるモスク。インド最大のモスクの1つであり、シーア派のモスクのようですので、イランとの関連があるものでしょうか?インドはムンバイもそうですが、イランとの関わりが多い気がします。

インドは結構多民族で多宗教国家ということが分かりますね。では朝食にいくつかのレストランに行きました。ここは美味しかったですね。Apoorvas Sangeetha Veg Restaurant はGoogleのレビューも多く人気店です。

昨日はロティ・チャナイを食べましたので、今回は、ドサーイです。現地の人はドーサと発言していたような気がします。

全く同じ味ですね。遠い昔に、このタミル・ナードゥ州に住んでいる人がマレーシアに移住してきた。彼らは昔の味をずっと守ってきたわけですね。嬉しくなってきますね。

テーブルは銀色ですね。実はマレーシアのテーブルも銀色で同じ材質です。スチール製というか、特に高価なテーブルでもありません。ただ、テーブルに付いたカレーは拭きやすいでしょうね。このテーブルも何気なく置いてあるものではなく、昔ながらの文化の一つだったんでしょうね。だからマレーシアのインド系料理屋のテーブルも100年以上たっても同じものを使っているのでしょう。

さて、面白そうなお店を見つけたので寄ってみました。とはいえ飲みたいのはチャイだけですけどね。

基本的にチャイは外にあるお店で立ち飲みRs10ですが、こうやって椅子に座って店舗内で落ち着いて飲むのもよいですね。金額は2倍のRs20程度だったと思います。

下記がいつものインドの風景ですね。小さなお店にみんなが固まる。

めずらしい、アロエベラが売られています。アロエベラジュースでしょうか?

インドを歩いていると、XEROXの看板をよく見かけます。別にこのお店がコピー機を売っているわけではありません。インドではコピーすることを『ゼロックスする』と言います。それはゼロックスという会社のブランド力を表すのですが、お店が多いということは、インドは紙にプリントアウトしたり、なんらかの政府への提出物を紙で提出することが多いのだと思われます。IT技術国として知られるインドですが、細かい形式主義でもあるのでしょう。インドに旅行に行く際に観光ビザ申請をしたことがある人は、なぜこんなに細かい個人情報が必要なのか?と思ったことがあるでしょう。なので、現地インド人も、政府に申請する際に、いちいち紙に記載して提出することが多いのだと思いました。だからXEROX屋さんが多いのでしょう。

では、朝早い時間ですが、博物館に寄ってみました。

 

 

Government Museum チェンナイ州立博物館

チェンナイの文化の歴史などが展示されているとのことでしたが、特に何もなかったですね。あまり展示物の整理もされていなかった気もしますし、分かりにくかったですね。

うーん、あまりお勧めはしないかな。では、歩いてチェンナイ市内北側の方のジョージタウンを目指します。

 

 

George Town ジョージ・タウン

チェンナイ市内の北側の方にジョージタウンがあります。ジョージタウンは世界中にあります。アジアでは、マレーシアのペナンやマラッカのジョージタウンがともに世界遺産のため有名だと思います。ジョージタウンの意味は、イギリス東インド会社が過去に直轄植民地とした場所のことであり、イギリス君主のジョージ〇世が興した場所ということから名前がついているようです。そのことから、チェンナイのジョージタウンもオシャレな街並みなのかなと思っていましたが、その期待は裏切られました。風情があって私は好きなのですが、普通に市民が暮らす街です。人口密度も高く、市場も多いです。

ペナンのジョージタウンとはずいぶん雰囲気が違いますね。

あら、アルメニアンストリートがありますね。ペナンのジョージタウンにもアルメニアンストリートがあります。ジョージタウンとアルメニア人は何か関係あるのでしょうか。

ジョージタウンを抜けると、マドラス高等裁判所があります。
 




 
 

 

Madras High Court マドラス高等裁判所

入ることはできませんが、重厚な建物です。マドラス高等裁判所は、インドで最も古い高等裁判所の1つ。この裁判所は、1862年にイギリスンビクトリア女王から付与された手紙特許により、マドラス、ボンベイ、カルカッタの3つの議長都市に設立されたインドの3つの高等裁判所の1つです。広さ40㎡を超えるこの裁判所は、ロンドンの英国最高裁判所に次いで世界最大級の規模を誇っています。

 

 

 

Fort St. George セント・ジョージ要塞

セントジョージ砦は、インドで最初のイギリスの要塞であり、1644年にマドラスに建築されました。砦には現在タミル・ナードゥ州立法議会があります。要塞博物館があります。観光はできますが、写真は撮れません。

では海岸を南に向かいマリーナビーチに向かいます。しかし、夕方で日も落ちそうなので、着くころには暗くなっているかな。

 

 

Dr MGR Memorial

タミル・ナードゥ州の元首相のMGラマチャンドランの遺体が埋葬された記念碑。駅の名前になっている人なので、このタミル・ナードゥ州の英雄の一人です。2004年のスマトラ島沖地震の際の津波で記念碑は一度破損しましたが、現在では修復されています。今でも人々の参拝は絶えない様子。

海が見たかったのですが、今日は歩き疲れたので、チェンナイ中央駅に寄ってから宿に帰ることにしました。

 

 

Puratchi Thalaivar Dr. M.G. Ramachandran Central Railway Station チェンナイ中央駅

南インドで最も忙しい鉄道駅。約55万人の乗客が毎日利用しています。とはいえ、世界一の乗降者数の新宿駅が一日に約350万人という事なので、いかに日本の東京の鉄道が混雑しているかが分かりますね。この南インド最大の鉄道駅から、2200km離れたデリーまで鉄道が走っています。チェンナイのランドマークの一つ。1873年に建設。ゴシック建築であり、中央に時計塔があります。駅の名前が長いですが、Maruthur Gopalan Ramachandranというのは、1977年~1987年まで10年間タミル・ナードゥ州の首相を務めたインドの政治家および映画俳優でした。非常に人気があった政治家だったようで、駅に名前が付けられています。

写真を撮ろうとしますが、かなり広角なレンズが必要かな。

インドらしく、常に人々が寝ています。

しかしインドは細かいな。今時こんなこと言う国はあまりないぞ。勝手に使っていいよって言うところがほとんどだろ。

こちらは朝のチェンナイ中央駅の写真。天気が良いので写真が映えます。国旗も写真のタイミングに合わせてうまく広がってくれています。


 




 
 

 

Marina Beach マリーナビーチ

というわけで、朝から電車に乗りました。こちらはチェンナイメトロではなく、郊外型電車になります。古いです。この郊外型電車は、メトロが走っていない海岸線沿いを走ります。メトロのほうが便利なのですが、今回はこちらを利用します。

インドはどこであろうと、女性用車両がありました。インドという国が女性の権利が守られている国なのか?というと、正直あまりそういうことはないと思うのですが、とりあえず電車や公共交通機関では、座る場所は分けられていることが多いと思いました。

メトロは近代的ですが、こちらはローカル感が溢れます。とはいえ、立派な市民の足です。

なお、当然ですが、ドアはありません。安全性がどうのこうのというよりかは、落ちる人が悪いという感じでしょう。ただし、風が気持ちいいですね。

 

世界で2番目に長いビーチ。最も長いのは、バングラデシュのコックスバザールでしょうか。同じベンガル湾に面した都市のビーチが世界最長同士なのは何かベンガル湾に特徴があるのでしょうか?。マリーナビーチはチェンナイの最大の観光地。砂浜の平均幅は300mもあります。暑い中、砂浜を歩くのは疲れますね。マリーナビーチは、底流が乱流のようで、水泳は禁止されています。毎日30000人の観光客が訪れます。観光客が多いので、お店もその分多いです。とはいえ、始まるのは夕方からでしょう。

朝から営業しているお店も少しはあります。しかし東から登った太陽を直接浴びますので暑いですね。

さすがIT技術国インドです。QRコード支払いにも様々な企業が進出しています。ちなみにPaytmは日本のスマホ決済アプリPayPayに技術協力している企業ですね。インドの高い技術が、日本でも利用されています。

皆さん楽しんでいますが、言うまでもなく海はとても汚いです。よく見ると、馬もいますね。

あ、これは危ないかな。

では海岸通りを歩きます。

 

 

Vivekananda House ヴィヴェーカーナンダハウス

インドのチェンナイにある歴史的な建物。 1842年に、当初氷を貯蔵する施設として建設されました。ヴィヴェーカーナンダは、ヒンドゥー教の国外への布教に尽力し、植民地時代のインドで人々に民族的自覚を促してインドのナショナリズムの高揚を後押しし、インド及び欧米諸国の人々に影響を及ぼした。インドの国民的英雄とされている。ヴィヴェーカーナンダが1897年にチェンナイを訪れたときにこの建物に滞在しました。

ポンディシェリーも同じでしたが、多くの場合、インドの海岸にはガンジー像があります。チェンナイにもあります。

 

 

Gandhi Statue ガンジー像

南アフリカで弁護士をしており、インド帰国後は、イギリス統治からの独立運動を指揮した。民衆暴動やゲリラ戦の形をとるものではなく、「非暴力、不服従」を提唱した。ガンディーはインド独立の原動力となり、イギリス帝国をイギリス連邦へと転換させた。さらに政治思想として植民地解放運動や人権運動の領域において、平和主義的手法として世界中に大きな影響を与えた。日本に関しては、同じアジア人としての仲間意識とは別に、欧米植民地解放すべきの立場を標榜しつつ中国に対して恐ろしいことを行う日本を批判していた。

 

 

Chennai Lighthouse ライト・ハウス

旧マドラス灯台。インドのチェンナイにあるマリーナビーチの有名なランドマーク。赤と白の灯台は海岸に映える。 エレベータを備えた世界でも数少ない灯台でもある。

 
 




 
 

 

Santhome Cathedral サントメ大聖堂

19世紀後半にネオゴシック様式で設計。イエスの12人の使徒の一人である聖トーマスの墓の上に建てられました。この教会は、イエスの使徒の墓の上に建てられた世界で唯一の3つの教会のうちの1つであり、他の2つはバチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂とスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂。このサントメ大聖堂は、インドのキリスト教徒の巡礼地です。 教会には聖トーマスの墓地・博物館もあります

私は仏教徒ですが、神聖な気持ちになりますね。教会の中に入るのは好きです。心が落ち着きます。では、次はヒンドゥー教寺院に向かいます。巨大なゴープラムが見えます。ゴープラムとは、南インドのヒンドゥー教寺院に見られる楼門建築。ヒンドゥー教寺院の出入り口に置かれ、聖俗を分かつ意味があります。日本の鳥居と同じ意味合いでしょう。

 

 

Kapaleeshwarar Temple カーパーレーシュワラ寺院

カーパーレーシュワラ寺院は、シヴァ神に捧げられたヒンズー教の寺院です。ドラヴィダ建築で7世紀頃に建てられた古い寺院です。周りに市場がありにぎやかな寺院でした。外国人観光客も多く、寺院内にツアーガイドが外国人向けに説明もしていました。インドのヒンドゥー寺院は、外国人は入ることもできなかったり、写真撮影はダメだという場合も多いですが、こちらの寺院は比較的オープンな感じでした。現地の方々に対する敬意は必要ですよ。ただ、気難しい寺院よりも、こういうオープンな寺院のほうが、落ち着いて現地の方の生活を見ることができます。

色鮮やかなサリーですね。

暑いので、そろそろゆっくりとご飯を食べたくなりましたね。ローカルの南インド料理も良いのですが、エアコンが効いたレストランで落ち着いて食べたい気分でした。歩いていると、ちょっと高級住宅街に入ってきました。

 

 

Chamiers

とてもオシャレな建物です。外国人が多いレストランですので、金額は少し上がりますが、料理は本当にレベルが高かったですね。ローカルインド人の方もおられましたが、外国人のほうが多かったかな。

1階と2階には高そうな服を販売しているお店がありました。ちょっとした複合ビルですね。

ケーキもとても美味しそうですね。

店内もお城の中の迎賓室のような感じですね。

久々に西洋料理が食べたくなったので、カルボナーラパスタを注文。

びっくりするくらい美味しかったですね。本当にレベルが高かった。

ミックスジュースを注文しました。美味しいのは当然なのですが、このグラスはすごく面白いですね。外側が緑色で、ジュースのオレンジ色が透けて見えるので、本当にメロンの中の身を飲んでいるようです。

非常に素晴らしい時間でした。地図を載せておくので、ぜひ訪問してください。

では、次は世界的に有名なチェンナイ発の出版社に寄ってみました。会社を訪問するようになりますが、観光客もWelcomeなので、お気軽に行ってみてください。
 




 
 

 

Tara Books ターラー・ブックス

子供向けの本が多いのかな? タミル語、フランス語や日本語など、多くの言語で出版されています。本はハンドメイドで作られています。普通に本のページをめくるというだけではなく、パタパタと絵本を展開していくようなユニークな製本構造の本もあります。the night life of treesという本がヒット商品のようです。本社は住宅街にあるので、少し分かりにくいのですが、地元住民も知っているので、『ターラーブックスはどこか?』と聞けば教えてくれると思います。

本社の1階だけ見ることができます。本の販売や、製本などの紹介ビデオを見ることができます。

日本人観光客も多いようです。

素晴らしい本が多かったので、僕も一冊本を購入しました。

製本方式がとてもユニークであり、素晴らしいアイデアだと思います。他にも珍しいユニークな本が沢山あります。インターネットで購入もできるでしょうが、現地チェンナイに行かれた方は、是非ターラーブックスに寄るべきだと思います。

 

 

 

Palladium Chennai

チェンナイのショッピングモール。すぐ隣に、Phoenix Marketcityという別のショッピングモールもあります。チェンナイで一番のショッピングモールです。外は暑いので、きれいなショッピングモールは落ち着きます。

インドクリケット界のスーパースター、マヘンドラ・シン・ドーニ。年収は30億円以上あるようです。

ショッピングモールの裏にはコンドミニアムがありますね。高級住宅エリアになるのでしょう。住んでいる外国人も多いと思われます。

Uber Motoというサービスがあるようです。これはインドのみのサービスでしょうか。他の国では見たことがありません。

では、本日は夜からバスでバンガロールへ向かうので、宿へいったん戻りましょう。そして、バスターミナルに向かいます。

 

 

VR Chennai

こちらも人気のショッピングモールです。CMBTバスターミナルに近いですので、バスターミナルに行く前に寄るのは良いかもしれません。モールの入り口は、マドラスチェックと言われるインドのチェンナイ発祥の黄色・オレンジ・緑などの明るい色合いが特徴のチェック柄の色を使った南インドの寺院の塔をモチーフにしているようです。

普通の綺麗なショッピングモールなのですが、ショッピングモール敷地に行くと、I love Chennai があります。

では、バンガロールへ向かうためにCMBTバスターミナルへ向かいます。チェンナイからバンガロールは7時間の長旅なので、しっかりご飯を食べてからバスに向かいましょう。CMBTバスターミナルはあまりおいしいレストランはありません。南インド料理です。

インドは人が多いので、人気のあるレストランはすぐに混雑します。知らない人同士の相席は当たり前です。そのため、テーブルに事前に境界線が引いてあります。今まで見たことがなかったので、なかなか面白い取り組みだなと感じました。

フライドライス。

チャイ。

この白いパンのようなものは、イドリーという。米を発酵させた生地からつくる、南インドの蒸しパンである。フワフワでモチモチしている。この蒸しパンをカレーにつけて食べる。

南インド料理を堪能し満足したチェンナイ最後の夜であった。ではCMBTバスターミナルに向かいます。すでにチケットは購入済みなのでバスを探すだけです。

バス乗り場ではいつものごとく多くのインド人は寝ています。下記は少し新しいスタイルですね。蚊に刺されないので、このネットはかなり有用でしょう。

バンガロール行きのチケット。Rs730。事前にチケットカウンターで購入していました。ちなみに、AC SLEEPERと記載されていますが、インドではAC SLEEPERのバスは最も金額も品質も高いクラスのバスになります。

では、寝台バスでバンガロールへ向かいます。
 




 

 

今回チェンナイで泊まったホテル・宿

チェンナイには2つの宿に泊まりました。最初はBackpackers innに2日間泊まりました。場所は分かりにくかったのですが、価格も安く、快適な宿でした。宿はドミトリーでした。良かったのですが、夜遅い時間だとこのゲストハウス周辺はずいぶん暗くなり、あまり人がいなくなります。男性なら問題ないでしょうが、女性は早めの時間にチェックインするほうがいいかもしれませんね。

また、初日ベッドで南京虫が出ました。スタッフに伝えたところ、すぐにベッドを変えてもらえました。ドミトリーを見たところ、基本的にキレイに清掃されているドミトリーでしたので、たまたまだったのかもしれません。ベッドを変えた次の日は快適に寝ることができました。スタッフも丁寧でしたので、金額の安いドミトリーを探している人にはおすすめかな。

2件目の宿は、Horizon Innです。場所はチェンナイ中央駅の裏側あたりになります。ホテルは素晴らしかったです。ホットウォーターも問題なく、部屋もきれいでした。ドミトリーよりも、個室のほうが疲れが取れますからね。安い金額でコストパフォーマンスが高いです。しかし一点注意すべき点があります。それは、チェンナイ中央駅の裏側はかなり治安が悪いです。基本的にインドは駅の裏側はあまり良くない場所であることが多いです。私の場合は、夜にこのホテルにチェックインする際に、なぜかSIMカードのローミングが切れてしまいました。地図を見るときは、基本的にMaps.meを利用するのですが、なぜかMaps.meで表示されるHorizon Innの場所が、実際にHorizon Innのある場所とは全然違う場所を指していました。しかも運が悪いことに、そのMaps.meアプリ上のHorizon Innの位置が、ぜんぜん人のない電気のない暗いエリアだったりしていましたね。今回の旅の中で、一番危険な時間でした。個人感覚的にも、これはヤバいと思いましたね。場所が分からないので、仕方なくその場にいるインド人にホテルの場所を聞いてみましたが、『あぁ、知ってるぜ。こっちだ』と言うのですが、その彼の指し示す方向が明らかに暗い道で、明らかに彼らの仲間が固まっていそうな場所だったんですね。『あ、これはヤバいな』と瞬間的に判断をして、『Okok. I will look for by myself』 と気軽に伝えてその場を離れました。あの彼についていったら、かなりヤバかったですね。この辺を歩いていると、座っているインド人達から、何度も『Hey, Japanese! Come on』など呼ばれてましたね。夜に何も持っていないならまだしも、カバンを担いでいるので相当危険でした。

  • Maps.meが全然違う場所を示していたこと
  • たまたまこのタイミングでローミングが切れたこと

の2つがこの状況に陥った理由でした。とりあえず、近くにきれいなホテルがあったので、恥も外聞もなく頼み込むしかなかったですね。『Please help me. Could you please let me use wifi?』幸いなことにスタッフが救いの手を差し伸べてくれたので、ホテルのロビーという安全な空間でネットに接続でき、Google Mapを使用して、あらためてHorizon Innの場所を確認することができました。実際は、Maps.meで表示されるHorizon Innの場所が、実際の場所よりも200mずれていただけでした。Maps.meもかなり優秀なのですが、ごく稀に全然違う場所を指し示している場合があります。それが危険なエリアだったため、ちょっとした苦労をしてしまいました。どちらにせよ、正しい場所が分かりましたので、Horizon Innまでインドの配車アプリのOlaを利用して移動しました。たかだか100m程度歩くくらいだったのですが、もうこのエリアを歩きたくないという気持ちが強かったですね。というわけで、やっとたどり着いたHorizon Innは下記になります。

正確なHorizon Innの位置は下記になります。

部屋の写真

ちなみに下記は、チェンナイ中央駅の裏あたりです。この辺りはお店が開いてて人がいるので、特に問題ありません。


 




 

 

まとめ

チェンナイの旅や思ったことをいろいろ記載してみました。博物館のようなじっくり時間をかけて鑑賞するような観光地は少ない気がします。一目見て写真を撮って次の目的地に行く旅行になりがちかもしれません。チェンナイで長く愛される政治家や、実際のマレーシアのインド系レストランで出される料理と陳内の南インド料理屋の味が同じな事や、チェンナイの人たちの歓迎ぶりにいろいろ気づかされた旅でした。チェンナイを含む南インドはドラヴィダ人が大半です。インドの北部はアーリア人が大半です。同じインドでもさまざまな人種があります。人種ごとに人口の差があると、国の政策も人口が多い側の人種が有利になるように決められがちです。そのため、タミル・ナードゥ州ではドラヴィダ人の権利を守ることを第一に掲げる政党が与党になっています。ちなみにスリランカも過半数がシンハラ人で少数派がドラヴィダ人になります。僕は旅を通じてほんの少しのチェンナイを見ただけだと思います。が、チェンナイは料理も美味しく、観光には良い町だと思います。

ではでは。



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