世界中からサーファーが集まる街 西スマトラ州の州都 パダン観光

 

パダンは西スマトラ州の州都。約100万人が住んでいる。人口の多いインドネシアでも、10番目に人口の多いエリア。この地域は、オランダの植民地になるまで金や黒コショウの貿易の中心でもあった。

オランダ東インド会社、英国に繰り返し植民地にされ、1942年には大日本帝国に3年間支配されてきたという歴史がある。

インド洋プレートがあるため、日本と同じくらいに非常に地震が多い地域。過去に何度もM9近い地震を起こしている。海底地震が多いため、津波の被害も多い。

家の形や食事などの文化は、ミナンカバウ文化に属する。基本的には辛めの料理が多い。パダンフードの特徴は、料理は一日に一度だけ行う。様々な料理を一度に作っておいて並べておく。好きなものを手に取って食べる形になる。そのため、一つ一つの料理の量は多くなく、さまざまな種類のものを少しずつ食べるのが特徴になる。レストランでは、好きなものを、手に取った量だけお金を払う形になるので分かりやすい。世界で最も知られているパダン料理は、ルンダンである。正直、人生に一度は食べたほうがいい料理だと感じる。

観光としては、パダン市内よりも離島が人気のようだ。ビッグウェーブで透明な海のため世界中のサーファーが訪れる地域でもある。

 




 

パダン基本情報

 

どこにあるの?場所・地図

スマトラ島の西南。日本からすると最も遠いインドネシアになるのではないかと思います。

 

どんな街?概要

街並みはこんな感じ。そんなに派手ではない。100万人くらいの人口がいますが、田舎といえば田舎。友達がいろいろと案内をしてくれましたが、お昼よりも夜にマーケットや屋台などでぶらぶらするのが楽しいですね。

治安も悪くはないです。

ちなみにインドネシア語では、ぶらぶら歩くことを、ジャランジャランと言います。

一見、石のように見えますが、パダンプリンという甘いお菓子のようです。ちょっとびっくりですね。

 

 

 

パダンの観光について

 

お勧めスポット

 

Mesjid Raya Sumatera Barat 西スマトラ州立モスク

西スマトラ州で最も巨大なモスク。スマトラ島全土でも2番目に大きい。2007年から建築が始まった。予算が厳しい中だったが、2009年西スマトラ島地震で被災者のために予算を使うことになり、建設が滞る。トルコ政府の寄付により、2014年に完成。ミナンカバウ族の伝統的建物を模してある。20000人が収容できる。

最初に見たときは、こんなに美しいモスクはないと感じた。間違いなく、過去最高の美しさだった。

 

 

Padang Beach パダンビーチ

波は荒く泳げる海ではないが、夕方には市民が集まる。非常に縦に長いビーチ。インド洋が見える。余談だが、この海の向こうにはニアス島があり、ニアス島はサーフィンのメッカである。また、文明のない島も近くにあり、かなり長時間船に乗り、2、3日かけて山間部を歩くと、裸族の住むエリアにも行くことができる。

 

Monumen Merpati Perdamaian

この平和鳩記念碑(Peace Dove Monument)は2016年4月12日にジョコウィ大統領によって建てられた記念碑です。モニュメントは、高さ8メートルになり、デザインは折り紙に似ています。

 

Pantai Air Manis

パダン市内から南に20分程度バイクで移動したところにある海岸。一山超えるため、人はかなり減るのでゆっくりはできる。特徴は、浜辺の広さ。ジープで走り回るようなアクティビティが人気なのだと思われる。波はかなり強いので、泳ぐような海ではないかな。実際ムスリムの方は、あまり泳ぎませんし。波が強いため、欧米人サーファーをよく見かけます。

タクシーなりGrabなり行きは簡単だが、帰りはなかなかタクシーもGrabも捕まらないだろう。帰りのタクシーを捕まえるのは大変だ。運が良いか?たまたま来てくれるタクシーを見つける必要があるが、コツとしてはGojekを使うことでしょう。インドネシアの都市によって、この都市はGrabが強い、Gojekが強いといろいろな特徴があるのですが、田舎に行けば行くほどインドネシア産のGojekアプリのほうがタクシーのつかまりが良いです。しかもGrabよりも若干安いことと、地名を検索しても正確に結果が返ってくることが多いです。

まとめると、インドネシアの田舎に行く場合は、下記の理由からGojekがお勧めです

  • タクシーのつかまりが良い
  • Grabよりも若干価格が安い
  • 地名を検索しても正確に結果が返ってくる

 

 

 

Monumen Korban Gempa 30 Sep 地震慰霊碑

パダン地震記念碑は西スマトラ州の2009年の地震を記念して建てられたもの。2009年9月30日の夕方17時16分のM7.9地震は、合計で1000人以上の命が失われた。サインの上に泣いている2つの目がある

 

 

Adityawarman Museum アディティヤワルマン州立博物館

ミナンカバウ文化を紹介する博物館。パダン市では一番大きいと思うのだが、展示はそこまでの規模ではない。食べ物、生活スタイル、伝統的衣服などが展示。5000Rp程度入場料がかかった。建物は非常に美しい。水牛の角をイメージしたミナンカバウ文化の建物は、威厳がありとても壮観だ。展示は1階にしかなかったと思うので、所要時間は30分もあれば全部見れるかと。2009年の地震で、80%以上の展示物が壊れたらしいので、それが展示物があまり多くない原因かもしれない。

インドネシアの博物館は、どこに行っても受付が若い学校を卒業したばかりの女性が複数で座っていることが多い。かつあんまりお客さんも来ないので暇だ。なので彼女らは、いつも1日中スマートフォンをいじっているだけで仕事が終わってしまいそうだ。何のスキルも身に着けられそうにないし、楽しいかなあと少し不安になる………。

余談だが、朝早い時間はこの博物館の広場で地元住民がエクササイズのために体操をしている。モスクだろうが博物館だろうが公園だろうが、広場があれば、日中の時間帯以外で対応をしているのはよく見かける。大半が中華系だけども。

 

 

Imam Bonjol Square

広い公園。芝生の公園と、ゴーカートなどが楽しめるエリアに分かれている。この公園の周辺がパダン市内で最も活気があり、人が集まるエリアになる。公園のそばには巨大なマーケット、モスクがある。ちなみにデモが開催されるようなときは、パダン市民はここに集結する。

僕が滞在していた時は、インドネシア大統領選挙が行われていましたが、結果に不満を持つ群衆が集まっていましたね。

 

 

食文化

パダンには、世界一美味しいと言われるルンダンという料理があります。

具体的にはこちらへ。

インドネシアのパダンで、世界一美味しい料理「ルンダン」を食べてきた!

 

ちなみに僕が訪れたときはラマダン時期だったため、お昼はムスリムの人はご飯を食べません。ですが、ムスリムではない人も少数ですが、パダンには住んでいます。

そのため、お昼の時間帯にご飯を食べることができるレストランも少しはありますが、大多数のムスリムに気を使って、レストランで食べているところは外から見えないようになっています。

このレストランは垂れ幕で隠しています。別にカワサキのバイクを販売しているわけではありません。

なかなか不思議な感じですね。

ってか、ムスリムでもこっそり食べてる人はいますけどね・・・・

 

パダンへの行き方・アクセス

空港はミナンカバウ国際空港があります。国際空港といえども、国際便はマレーシアくらいしかありません。大多数のローカル人は、海外へ出る際には、一度インドネシアの首都ジャカルタに移動してから別の国に移動します。

建物は相変わらずかっこいい。水牛の角をイメージした建物は天に向かっていく感を表しています。

 

パダンの空港・空港から市内まで行く方法

空港から市内までの移動は選択肢が多いです。

  • 空港タクシー
  • Grabタクシー
  • Grabバイク(意外と距離があります。天気が変わりやすいと途中で雨が降ることも)
  • 電車
  • Damriバス

一番高いのが空港タクシーです。利用していないので金額は忘れました。

Grabタクシーの価格は約900円程度。

 

Grabバイクの価格はタクシーのほぼ半額かな。

電車が安くて一番お得です。車両も新しいです。しかし便数が少ないことと、駅と市内に距離があるので、駅に着いてからホテルまでまた移動しないといけないので少し不便です。

 

旅慣れた人には、インドネシアの空港にはどこでもあるDamriバスがお勧めです。

一番格安で市内まで行けます。時間に余裕があるならば、Damriが一番良いです。

 

以下は鉄道駅です。乗りたかったのですが、時間が難しかったですね。

鉄道の発着時刻は下記を参考にしてください。

 

 

公共交通機関

公共交通機関は……バスはなかったような。アンコタというこのような乗り合い個人タクシーみたいなものがたくさんあります。インドネシアでも地域によって、『アンコタ』とか『ベモ』とかいろいろな呼び方があります。タイならソンテウ、フィリピンならジープニーですね。そういえばこのような乗り合い個人タクシーはマレーシアにはないですね。

インドネシアのアンコタは小さなバンを改造したようなものですが、パダンのアンコタはずいぶん違いますね。まるで昔の不良のVIP車みたいな感じです。車高を下げて、エアロを組んで……まるでワルな感じですね。しかし革張りシートに、社内にはテレビや数多くのスピーカーを設置してあります。相当気合の入った野郎どもの乗り物ですね。

料金は一律2000Rpくらいだったかな。ちょっと忘れました。とはいえ、観光客がルートを把握してこのアンコタに乗るのは相当難易度が高いでしょう。まぁ1週間も住めば分かってくるでしょうが。

移動するための足ではなく、試しに乗って、あまりにもルートと外れるようなら降りるというお試しをお勧めします。

 

なかなかワルかっこいい感じですね。ってか東近江スマイルネットってなんだろう・・・・。

 

 

ホテル・宿

おそらくパダンではここが最上級のホテルだったと思います。星4つのホテルです。

Grand Inna Padang Hotel Convention & Exhibition

他にも五つ星ホテルが一つありましたが、非常に口コミ評価が低かったです。ここが最も評価のバランスが良かったです。とはいえ、四つ星な感じはなかったですね。三つ星くらいかな。悪くはないけど、特に凄いということもなく。。。プールもあるけど、インドネシアのホテルのプールは、ローカルがあまり利用しないため暇そう。基本的にムスリムの人はあまり泳がないから。。。

 

 

 

もう一つ宿に泊まりました。安いゲストハウスの中では最も評価が高かった。

Brigitte’s House Padang

1泊700円くらいだったか。風呂トイレは共同です。スタッフの愛想もよく素晴らしいゲストハウスだった。ホットシャワーは弱かったかな。というか水圧が弱かった。まぁ安いし、1日だけなら問題ない。ゲストハウスを探しているならお勧めです。

 

 

 

まとめ

 

なかなか楽しかった街パダン。

到着したときは、『ちょっと田舎だな、あまり楽しくないかも』と少し思いましたが、終わってみれば楽しい旅行でした。

  • Mesjid Raya Sumatera Barat 西スマトラ州立モスク
  • Padang Beach パダンビーチ

時間がなければ上記の観光地だけでもいいかもしれません。

それ以外は、あまり印象に残りにくい。

とはいえ、パダンだけでは満足するのは難しい。やはり、すぐ近くの屈指の観光地ブキティンギにも寄らないとダメでしょう。

旧日本軍トンネルや壮大な渓谷 ラフレシアまで見れる街 ブキティンギ観光

 

あとは世界一の料理『ルンダン』を食べることも忘れてはダメですね。意外とルンダンを出しているレストランが見つかりにくいこともあるので、事前に調べておくのが良いかなと思います。

インドネシアのパダンで、世界一美味しい料理「ルンダン」を食べてきた!

 

ではでは。



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