インドで一番の観光地 マイソール宮殿観光

 

マイソールという場所に行ってみました。正直この都市に来るのは、時間もかかるし結構大変なのです。バンガロールという大都市からバスで片道4時間かかります。おそらくこのマイソールの空港に飛行機で直接来る人はほとんどいないでしょう。バンガロールからバスで移動するという形が多いと思います。なぜこの場所に来たかというと、マイソール宮殿を見に来ただけです。そのためだけに片道4時間かけました。普段は宮殿などを見たいという考えは全くないのですが、ここだけは評価がすごく高くて、いったいどんなものなのだろうか?と興味がわいてきたからです。私は旅行に行く前は、いつもGoogleで調べてから行くので、同じようにGoogleで調べてみました。

レビュー数が160000を超えているのですが、レビュー数が10万を超える場所なんてあまり見たことがないんですよね。世界中の観光客が訪れると思われるマレーシアのペトロナスツインタワーですら74000レビュー数です。東京で最もレビュー数が多いと思われる浅草寺ですら50000レビュー数に届きません。京都の伏見稲荷大社ですら45000以下です。まあインドは人口が多いのでレビュー数も多いと言えばそれまでなのですが、あまりのレビュー数の多さに気になってしまいました。

そのため、気になってしょうがなかったため、片道4時間かけてわざわざマイソールまで来てみたということです。結果としては、来てよかった、大満足、この度のインド訪問のハイライトになりました。

ただし、ここで一点だけ注意点があります。マイソール宮殿が目当ての人は、絶対に日曜日に行きましょう。

 

 

 




 

Mysore マイソール基本情報

 

 

場所・地図

南インドのカルナータカ州にあります。意外とケララ州のコチからも近いです。僕はバンガロールから行きましたが、コチからバスで行くという方法もありますかね。

 

どんな街?概要

カルナータカ州の南側の都市。1400年から1956年マイソール王国時代の首都。マイソール王国ってなんだ?と思う方は多いと思いますが、第二次世界大戦以降も存続していた王国です。ヒンドゥー教の国になったりイスラム教の国になったりしていた。イギリスがインドを支配していた時には、イギリス領インド帝国の支配下としてマイソール王国が存続していた。イギリス領インド帝国がイギリスから独立する際に、マイソール王国はインドと一緒になることになり、マイソール王国はマイソール州になった。現在ではマイソール州は、大都市バンガロールと同じ州のカルナータカ州へ再編された。マイソール王国時代に、教育施設が充実していたため、現在もインド国内において、経済と技術進歩の最前線の水準にある。

人口は100万人に満たない。観光地は少しはあるが、外国人もインド人もマイソール宮殿のみが目当ての場合が多いと思われる。また、アシュタンガヨガというヨガの発祥の地のため、ヨガの講習で来ている人も多い様子。

 

Mysore マイソール観光

さて、マイソールに向かいます。私は近郊の大都市バンガロールに滞在していましたので、バンガロールのバスセンターに向かいます。バスターミナルはいくつかありますし、マイソール行きのバスを運営している民間バス会社も多いので、どの方法を使ってもよいと思うのですが、とりあえず公的なバスターミナルがあるので、その場所を案内します。

まずは電車に乗って、Deepanjali Nagar Metro Stationまで向かいます。

その後は、Mysore Road Satellite Bus Stationというところまで歩いていきます。

 

駅からは、ローカルの人々が住んでいる地域を歩いていきます。少し道が分かりにくいのですが、地図やローカルの人々に聞いていけばたどり着けるでしょう。
ちゃんとした入り口があるようなバスターミナルではなく、簡易な感じですが、Mysore Road Satellite Bus Station に到着しました。ここからマイソール行きのバスが出ています。

チケットを購入します。

エアコン有とエアコン無しの2種類のチケットがある様子。どちらもノンストップと記載があるので、マイソールのバス停まで止まらずに直通ということでしょうか?次のバスがすぐに出るということだったので、詳しくは聞けませんでした。ですが、インドの場合は、ほんの少し金額が高いチケットにするだけで、段違いのサービスを受けることができることが多いので、細かいことは考えませんでした。一番高いRs310のチケットにしました。

個人的には、エアコン有だろうが、エアコン無しだろうがどっちでもよかったです。なぜならば、エアコン無しの場合は窓が開いているため、別に暑いことはないからです。安いバスにはローカルの人々がぎゅうぎゅう詰めになることが予想されますが、それも気になりません。ただし、安いバスは、たまに市内を循環して、お客を探し続け、バス内が満員になるまで目的地まで向かわないとか、ほとんど乗り合いバスみたいなバスがあります。すなわち、直通で4時間かかる道のりを、毎回バス停に止まってお客さんを乗せたり降ろしたりしてバスのスタッフが小銭を稼ぎつつ目的地に向かうようなふざけたバスがたまにあります。あんなのに当たると最悪です。4時間の道のりが8時間近くになることもあるでしょう。たった200円をケチったばかりにとんでもない目にあうこともあります。なので、多少高くても良いものを選ぶというのが、少なくともインドのバスにおいては正しいと思われます。

なので、下記のボルボのバスを選択。

マイソール行きの金額の高いバスはこちら。キレイなバスなので、乗り合いバスみたいなふざけたバスではないでしょう。

内装はそこそこですが、かなり倒すことができます。

下記がおそらく安いチケットのバスです。見た目は全く気にならないのですが、直通かどうかは分かりませんね。乗り合いバスみたいな感じの可能性は大です。

 

4時間の間に一度だけ休憩がありました。さて、ようやくマイソールのバスステーションに到着です。

場所はここに到着します。

KSRTC Central Bus Stand

マイソールのバスステーションに着いて、最初に思ったこととして、人の多さですね。現地に住んでいる人ではなく、観光客の多さ。ローカルのインド人観光客がすごく多かった。みんなマイソール宮殿を見に来ていたのでしょうか?すごく活気がありました。

マイソールに一泊する方や、別の都市に移動する方などいろいろあると思われますが、僕の場合は、マイソール宮殿を見学後、本日の夜に、また4時間かけてバンガロール国際空港に戻る予定でした。

そのため、バスチケットを購入する必要があります。マイソールのバスステーションには、マイソール市内からバンガロール市内ではなく、マイソール市内から直接バンガロール国際空港に向かってくれる便利なバスがあります。そのバスの名前は、Fly Busと言います。Fly Busのチケットは、このバスステーション内の下記の場所から購入できます。

便数は多そうなのですが、マイソール宮殿のライトアップを見てから帰るので、結局は夜の便になります。また、マイソールを訪れる外国人は、同じようにバンガロール国際空港に戻ることを計画している方も多いと思われます。僕がこのチケットを買う際には、同じようにバンガロール国際空港向けのFly Busチケットを買うために並んでいる外国人旅行客が結構いました。ですので、旅行の計画があれば、早めにFly Busチケットを購入しておくほうがいいと思われます。(先ほど紹介した、Mysore Road Satellite Bus Stationからバンガロール国際空港行きのローカルバスもあるようですが、インドの場合は夜にバスセンターに向かって、そこでバスに乗るというのは、場所にも寄りますが結構リスクがあると思います。)

いろいろ記載する必要があります。インドでバスを予約する際は、インド国内の電話番号を求められます。電話番号がないと予約は受け付けない!と言うところもあります。他の国ではこういうことはありません。インド特有の細かい形式主義的な部分が見え隠れします。とはいえ、なぜ電話番号が必要か?と聞くと、バスが来た時にお客さんがいなかったらどうやって連絡を取るんだ?という目的のためのもののようですので、ちゃんと事前にバス乗り場に来ているならば問題はないというところも多いです。

Rs800という鬼のように高いバスチケットですが、時間内にちゃんとバンガロール国際空港に着けることと安全を考えればよい判断だと思います。チケットの見た目は豪華な感じがしますね。

では、マイソール宮殿に行く前に、街を散策しましょう。宮殿は美しいですが、街並みはいつものインドですな。

 
 




 
 

スイカを切り売りするお店を見つけましたが、変わった切り方をしてましたね。普通は、みんなスイカを縦に切るのですが、横に切るとは想像を超えています。すごい独特です。美味しそうですが、初めて見ました。

いつものインドの光景が広がります。

 

 

 

Mysore Junction railway station マイソール駅

僕はどんな街に行っても、駅を見に行ってしまいます。やっぱりその町の顔であると思います。またマイソールは英語名ではMysoreですが、最近のインドは植民地時代の英語名を現地ローカルの言葉に戻そうとしていますので、現地カルナータカ州の言葉に直すと、Mysureになるようです。

どこにでもあるモニュメントですが、I Love MYSだと、Malaysiaに見えてしまいますね。


特に大きな駅でもないです。さて、おなかが減りましたので、事前に調べておいた人気レストランに向かいます。

 

 

The Old House

ここは清潔でオシャレでご飯もうまくて良かったです。外国人観光客も多いです。マイソールでご飯を食べる際には、個々はおすすめです。ですが、さすがインド。サービスは悪い。Wifiは無いし、充電もできません。今頃はどこの国に行こうとWifi・充電は最低限のサービスだと思うのですけどね。

味は素晴らしい。値段もそこまで高くないので満足です。

毎日チャイを飲んでいましたが、オシャレなお店で飲むチャイも、毎朝インド人の男どもが集まって外で飲む安いチャイもあまり値段は変わりませんね。チャイを飲むなら、外で安く飲むほうがお得かなといつも思ってました。

では、宮殿方向に向かいます。まだちょっと観光したいものがありました。

 

 

Devaraja Market デバラジャ マーケット

18世紀の頃から始まった歴史ある市場。マーケットの北側のエリアには果物が売られており、特にバナナを売るお店は40件以上もあるようです。が、旅行者があまり買うものはないようにも思えます。

 

しかし昼間は暑いです。ちょうど日曜日だったからか、人が多く、この市場周辺を歩くことも難しい状態でした。

では、すぐ近くに時計台があります。
 




 
 

 

Clock tower 時計台

少し見るだけですが、格好いい時計台でした。

 

 

 

Indra Cafe Paras

小腹がすいたら、このお店がおすすめです。ベジタリアンレストラン。とはいえ、人気店のため、人が多いですが。

1階だけではなく、2階にも席があります。

あまりにも暑かったので、イチゴジュースとリンゴジュースを注文。

そして、いつものドサーイ。カレーはどこに行っても美味いのですが、毎回同じものばかり食べるのは飽きてきますね。

さあ、ついにマイソール宮殿に向かいます。ちなみに、この記事中で紹介している観光地はすべて徒歩圏内にあります。
 




 
 

 

Mysore Palace マイソール宮殿

ネットでいろいろ調べていたら、現地インド人料金と外国人料金に分かれているとか、外国人向けにオーディオガイドがあるなどの記事を見ましたが、それらは全くありませんでした。現地インド人も外国人も、全く同じRs70で追加料金は一切ありませんでした。(オーディオガイドもありませんでした)

マイソール宮殿のある敷地への入り口。

やっと見えてきました。最初の印象は、正直に言うと、立派で美しい建物だけどもあまり大きくはないなという印象でした。とはいえ、バンガロール宮殿などよりははるかに精巧な作りに見えます。

しかしカッコいいですね。横に長い建物なので、よほど広角レンズでないと正面からでは写真におさまらないでしょう。

お昼はこんな感じです。観光客も多いです。ほとんどインド人観光客ですが、当然外国人もいます。

宮殿は土足厳禁なので、靴を預けます。Rs2かかります。なお、カバンを預ける場所はなかったです。

宮殿内部は、あまりにも観光客が多すぎて、とてもじゃないですがゆっくり歴史に浸るなどのことはできませんでした。また、写真撮影は禁止なはずなのですが、ほぼ全員がスマートフォンのカメラで撮影してましたので、注意を受けることはないでしょう。

宮殿は素晴らしい展示も多かったですが、下記の場所の豪華さは見事でした。

一通り見たので、宮殿をいったん後にしました。宮殿内の観光の所要時間は30分程度だったと思います。

さて、このブログの最初に、『マイソール宮殿観光が目当ての人は、必ず日曜日に行きましょう』と記載しました。なぜなら、マイソール宮殿は日曜日の夜19:00からのライトアップこそが素晴らしいのです。他の曜日のお昼に宮殿に来ても、美しいですが特に感動はしないかもしれません。ライトアップこそがマイソール宮殿の全てです。

ぜひ、日曜日にマイソールに行くように、旅のプランを変更しましょう。インドには素晴らしい観光地や場所が沢山ありますが、マイソール宮殿を最優先にしても損をすることはありません。

さて、18:30から宮殿の敷地が開場になります。ここでは入場料などはありません。みんな並んでいますので、同じように並びます。焦って並ばなくても、ちゃんと敷地に入れると思うので、そんなに急がなくてもよいと思います。

夜の宮殿敷地。

宮殿の内部がライトアップされています。これでも十分美しく、来たかいがあったかなと思いました。

みんな19:00に開始される、Mysore Palace Illuminationを待っています。

宮殿の壁には10万個の電球が取り付けられており、ランプは固定されています。 照明用の配電用に4つの変電所があり、 中央ドームのマイソール宮殿の上の赤いライトは、4つの変電所からのライトのタイミングを同時に同期するために使用されているようです。19:00になると、一斉にライトがつき、歓声が沸きます。

片道4時間かけてここまでくる価値は十分にありました。世界のどこに行ってもこのクラスを見ることはなかなかできないでしょう。


では、素晴らしい時間でしたが、バンガロール国際空港に行くために、バスターミナルに戻りましょう。
 




 
 

 

Flybus

先ほどのバスターミナル内に、下記のバス停があります。バンガロール国際空港行きなので、明らかに普通のローカル観光客とは違う大きな荷物を持った人が多いので、すぐに分かると思います。

バスは下記となります。バンガロール国際空港はバンガロール市内からずいぶん離れたところにあるのですが、夜は渋滞もないので、約4時間の移動になります。

車内は見た感じはVIPバスクラスです。Rs800も払って、車内が汚かったらショックですが。。。

 

バスが走ったらすっかり寝ていました。休憩があったのかどうかも分かりません。どちらにせよ、24時間運航のバンガロール国際空港に到着しました。

空港は洗練されていて、レストランはほぼ開いています。どんな時間に来ても、レストラン等で困ることはないでしょう。

当然ですが、空港内のレストランの価格は高めです。ローカルの価格で買い物がしたい場合は、空港敷地の入り口あたりにローカル向けのパパママショップがあります。

いくつかのITパークがあり、世界のITの先進地の一つでもあるバンガロールは世界中から人が集まるのでしょう。空港も素晴らしいです。とはいえ、このコロナウィルスが蔓延している2020年2月、マスクをしている人は全くいませんでしたが。

バンガロール、マイソールとカルナータカ州を満喫し、IndiGoでゴアへ向かいました。IndiGoはインドのN0.1シェアの格安航空会社です。IndiGoについて詳しくはこちらへ

 

 

まとめ

マイソール宮殿、とても素晴らしかったです。タージマハルなども過去に見たことがありますが、同じくらい感動しました。世の中に世界遺産はたくさんありますが、心が動くほどの感動を与えてくれるような世界遺産がどれくらいあるでしょうか?バンガロールに2日、チェンナイに3日、ムンバイには4日滞在しました。いろいろなものを見ましたが、それらはマイソール宮殿の一瞬の輝きには届きませんでした。

タージマハルなどと違い、意外とインド旅行者には知られていないマイソール宮殿ですが、インドで一番良い、最高の観光地だと思います。行き方やバスなどは本記事に詳しく載せてますので、ぜひ行ってみてください。

ではでは。



Add a Comment

Your email address will not be published.