海外ATMでお金がでてこないなどのトラブル　防ぐ方法・体験談・対応法

 

この記事では、海外でATMを使用した際にお金が出てこないなどのトラブルにあってしまった場合の対処法などについて記載しています。

 

あなたは海外旅行中にどのようにして現地のお金を手にしますか？

僕は基本的には、住んでいるマレーシア国内で、その現地のお金に換金していました。（なぜなら、非常に手数料が安く、ローカルに大人気な両替エリアがあるからです。）

この方法は、事前に両替をしないといけないという手間はありますが、旅行中が楽です。

また、『現地のATMでお金をおろす』という方法もあります。これは手数料次第なのですが、現地のプランに合わせて事前に使用額を換金していなくてもいいので、柔軟に行動ができます。

さて、僕は最近、後者の『現地のATMでお金をおろす』という方法をとっていたのですが、大きなトラブルに見舞われました。

 

現地のATMでお金をおろそうとしましたが、なぜかお金が出てきませんでした。一日の利用限度額などがあるので、そういうことは、よくある話だと思われます。しかし、あとで自分の銀行の明細を確認したところ、出てきていないはずのお金が明細上では引かれていました。

とんでもないことが起きてしまいましたな。

 

さて、これは基本的には避けて通れない場合もあると思います。はっきり言って運ですね。僕も今まで数十回と使ってきましたが、初めての経験でした。

しかも、はっきり言って、対抗する手段が乏しい。

非常に厳しい状況でした。

結果的には、お金は戻ってきましたが……。

 

日本に住んでいて日本の銀行カードを使って海外旅行をする人ではなく、僕はマレーシアに住んでいてマレーシアの銀行のカードで海外旅行をしていました。

 

珍しい状況だったと思いますが、日本に住居やベースがある人と比べると相当厳しい状況だったと思います。

 

なので、このようなことを少しでも防ぐために、対抗策を記載しておこうと思います。

 

 

 

ATM出金トラブルを防ぐ方法

 

１、銀行支店内のATMのみを利用する

昼間の営業時間内で 銀行が開いていて、行員さんやスタッフがいるところのATMを利用する。これはもはや鉄則です。

コンビニエンスストアとか、町中に設置してあるATMとかは使用してはいけません。

トラブルの元です。何かトラブルが起こっても、誰も助けてくれません。

 

具体的には、下記のこういうコンビニに備え付けのATMは関わってはダメです。

 

 

銀行内で行員さんがいれば、出金が出てこない・カードが飲み込まれて出てこない他何らかのトラブルがあっても、すぐに目の前にいる行員さんを呼べばよいのです。

”Hi Please Help me. Something gone wrong with this ATM. Can you help?”

の一言で、誰もが気付きますし、すぐに対応ができます。

しかし、これが外のATMだったらどうでしょうか？

ATMに記載してある『こちらの番号 xxx-xxx-xxxxに電話をかけてください』とかに電話をしますか？

英語ですか？現地語ですか？

仮に電話がつながって、意思疎通が問題なくても、すぐに対応してくれるでしょうか？

『そちらに着くまでに数時間かかります』と言われれば、あなたの大切な旅行時間がつぶれることになるでしょう。

コンビニに備え付けのATMで不具合があったとして、コンビニの店員さんが力になってくれますか？まず絶対に助けないと思います。

 

また、外にあるATMは日光の関係で画面の文字が見にくい時があります。旅行に行く際には、事前に地域の大手の銀行の支店の場所を把握しておき、お金をおろす場所を決めておくのがよいと思います。

 

２、動画に残す

はっきり言ってここまでするのはめんどくさいのですが、身を守るためには必須です。

なぜか？

〔　ATM出金作業をした→確かにお金は出なかった　〕と自分ではっきりと認識していても、その証拠がないからです。もしかして、カードが出た後に少しの時間が経ってから、いきなりATMのお金の部分が動き出していたかもしれません。

実際にお金が出金されなかった・カードが飲み込まれたなどの証拠があれば、何も恐れることはありません。堂々と銀行に伝えるだけです。

でも、その証拠がなく、『お金が出金されなかったんだ！！』と言うと、証拠を調べていただく作業を銀行にお願いする立場になります。

これは相当厳しい状況です。

自分では何も悪いことをしていない、明らかにATMが悪い。でも証拠がない。最悪のケースは泣き寝入りです。

身を守るために、動画を取りながらATM出金作業をするのは、アリだと思います。

私みたいに、一度えらいトラブルにあった人間からすると、何でここまでする必要あるの？という気分にはなりません………。

 

 

３、行員さんにATM操作をお願いする

これも正直めんどくさいのですが、こちらでATM作業は分かるのですが、あえて行員さんにお願いするというのも手です。ただ行員さんにATM操作をお願いする際は、一連の流れの動画は取りにくいですね。この部分はお任せします。

とりあえず、１の　[　銀行支店内のATMのみを利用する　]と、２の　[　動画に残す　]は必須です。特に１は。

 

 

私のATMトラブル（体験談）

1日に二連続でATMトラブルに合ってしまいましたが、忘れないためにも記載しておきましょう。。。

 

１、ATM出金されなかったのに、ネットで明細を確認したら同額が引き落とされていた

 

使用したカード　：　Maybank Debit card

使用したATM　：　タイのカシコン銀行

 

お金をおろそうと思いまして、近くのファミリーマートのATMを利用しました。

 

すると、このATMからお金が出金されませんでした。いつも利用している額だったので、1日の引出利用料は超えていなかったはず。しかし、ATMから、ガガガガと出金する音はすれど、扉がずっと開かずにお金が出てきませんでした。

あれ？あれ？と思っている間に、スクリーンの画面は通常の待ち受け画面になりました。

通常の待ち受け画面になる前に、何らかのメッセージが出ていたのですが、日光の反射の関係とタイ語オンリーだったため、意味が分からず。

あれ？あれ？と慌てている間に、後ろから別のお客さんが来たため、場所を譲る……。

 

しかし10分後、まさかなぁと思って、Maybankのネットバンクを確認すると、なぜか本日、先ほど引き落とそうとした金額が引かれていることが発覚！！！！！

 

『うそだろっ！！！』この時点で大慌てです。

しょうがないのでコンビニの店員にどうしたらよいかを聞くが、何の力にもなりません。ATMに記載してある番号に電話をしてくれ！とのこと。

『英語大丈夫なの？』と聞くと、『多分……』とのこと。

ってかローミング契約も終わっていたので、どちらにしろ電話はできず。

そのため近くのこの銀行の支店に行くことにしました。

 

あまり意味はないでしょうが、コンビニの支店番号もとりあえず写真に残した。

 

とりあえず、ATMの機会の番号を写真に控えることは必須ですね。

 

 

カシコン銀行に行った結果

しょうがないので、走って近くのカシコン銀行支店に行く。

スタッフの方に、『近くの〇〇の番号のATMでお金をおろそうとしたが、お金は出なかった。しかしネットバンク明細を見ると、お金が引き落とされていた』と伝えると、支店のスタッフが、この番号に電話をかけてくれと言われ、電話を貸してくれた。

対応遅くなりそうだな……と思いつつも電話をする。英語が通じる。

以下3点を伝える。

• パスポート番号
• 自分の引き出そうとしたカード番号
• 問題（ATMからお金が出なかったが、ネットバンク明細では引き落とされている）

その後、電話の向こうのサービスセンターのほうから、『調査の結果、こちらのATM側には問題がなかったので、そちらの使用されたカード会社のほうへ確認をしてほしい』と言われる。

まぁこればかりはしょうがなかったかなと思う。

そこで、こういうことが起こって現地の銀行に問い合わせたという証拠を残しておきたかったので、タイの銀行にレポートか何かを紙で欲しいと伝えるが、そんなものはないと拒否される。

マレーシアの銀行と話をするときの物的証拠にしたかったのだが、何もしてくれなかったですね。

今思えば、電話を貸してくれただけマシでしたね。

 

ここで分かるのですが、現地の銀行からすれば、『旅行で来ている外国人がどんな目に合おうが知ったことじゃないし興味もない』という現実をはっきりと見せつけられるのですね。

 

それは別に優しくないとかどうとかではなく、別に何の得もないからですね。外国人がお金を減らして泣き寝入りしようと彼らからすればどうでもいい話だからです。

だから、基本的にこのようなケースでは、戦うべき戦場は、自分の住んでいる銀行になるわけです。

日本に住んでいる人ならば、海外現地で問題があったとしても海外では何も進まないと思います。日本の銀行に相談するしかないのです。

 

 

２、ATMにカードが飲み込まれた

使用したカード　：　Maybank Debit card

使用したATM　：　TMB銀行

 

さて、トラブルはここで終わりませんでした。

ってかこの時点で、相当気分的にはやられているんですけどね。。。

別にATMを使わなくても、米ドル札を持っていたので、両替所に行ってもよかったのですが、さっきのATMトラブルが何が悪かったのかがわからなかったため、別のATMを利用してみることにしました。

ホント余計なことをしましたね。

ここで、また新たなトラブルに巻き込まれることに・・・。

 

ホテルの近くにあったこの黄色いATMにカードを差し込んでみました。すると、カードを飲み込んでから、画面が全く変わらずに、そのままカードが戻って出てきました。

『あれ？なんだこりゃ？使えないぞ』と・・・・。

 

しょうがないので、すぐ隣の青い銀行のATMを利用。すると……

 

画面は通常の待ち受け画面でしたが、カードを入れると、そのまま飲み込んで、ボタンを押す間もなく、カードが出てこなくなりました。

『うそだろっつ』と。

 

正直、今まで海外で何十回もカードを使ってきましたこういうことは初めてだったんですよね。

 

 

 

TMB銀行に電話した結果

 

 

しかし、この銀行の支店は近くにはなさそうでした。

しょうがないので、ATMに記載してある電話番号に電話をすることに。

なので、ホテルに連絡して、電話を貸してほしいと伝えたところ、『うちのミスではないので電話は貸せない。支店までタクシーで行け』とのこと。

 

もうこの時点で、アゴダの評価のHospitalityの欄は1スター確定ですけどね。

 

でも結構優しい人ってたくさんいるもので、近くのガードマンが、僕が電話をしてあげようということで、代わりに電話をしてくれました。

ATM番号を伝え、電話をしてもらう。が、どうもガードマンの電話を見ていると、相手の銀行側の対応がすごく遅いなあ見たいな感じでしたね。

まぁ、分かるんですけど、『数日後に帰国するような外国人旅行者がどんな目にあおうと、銀行側からするとどうでもいいんです』よね。

だから抑止力として、前述の防止策をとるか、しっかり自分の居住している銀行と密な交渉をする必要があるんです。

 

電話をかわって、僕が銀行側と電話で話をする。

銀行側は、『ATMがOut of service（使用停止中）の時にカードを入れると、自動的にカードを取り込んで、その後destroyされる』と言っていましたね。destroyという言葉を使うのか？と思いましたが、まあカードを切り刻むとかということでしょう。

 

ってか待て待てと。

画面が、Out of Service（使用停止中） の時に、俺がカードを入れるわけないじゃんと。誰がそんなことをするんだよと。

 

電話でそのやり取りを繰り返ししていましたが、そのうちこの電話口のスタッフ、全くしゃべらなくなりました。卑怯でかつ非誠実な手口だなと思いました。

 

結局2時間程度の間に、お金もカードも何もかも失ってしまいました。

 

なんか俺悪いことしたかなと。

 

でも、こんな旅人のために手を差し伸べてくれたガードマンの彼には感謝です。

あとでジュースをおごってあげました。

 

 

 

私のとったトラブルへの対応

とりあえず、タイ現地でできることはないですね。マレーシアでやることのみです。あ、カードがATMに取り込まれてしまったので、カードの裏に記載してあるマレーシアの銀行のサービスセンターの番号も分からなくなっちゃったんですよね。

基本は、問題があれば、カードの裏に記載のあるサービスセンターに電話、これが一番で、本来最初に行うことです。

とりあえず、ネットバンク明細からお金が引き落とされていて、カードも紛失したので、行うべきことは下記の3点です。

 

1. 紛失したカードを止める
2. カードの再発行
3. ネットバンク明細の問題

 

とりあえず、3が圧倒的に難易度が高いのですが、とりあえず全部対応するしかないですね。。。

 

 

 

マレーシアのMaybankサービスセンターに電話をし、紛失したカードを止めてもらう

これは簡単でした。

サービスセンターの番号を調べて、電話するだけです。基本的に24時間対応なのでいつでも電話できます。

聞かれたことは、本人確認のためにパスポート番号と伝えて、生年月日を伝えるだけでした。

5分程度ですね。

最後に、『仮に紛失したカードが見つかっても、このカードはもう使用できなくなりますがよろしいですか？』と聞かれるだけ。

 

これで、カードは止めましたので、対応１は完了です。

ちなみにカードの再発行ですが、支店に行けばその場ですぐにカードは再発行してくれました。Maybankの場合は、デビッドカードの再発行料は12RMですね。

安いです。

このブログは、いかにして不当にネットバンク明細から引き落とされた金額を元に戻すかがテーマなので、カード再発行の部分に関しては特に記載はしません。

 

 

 

Word文書でレポート作成

覚えていることを絞り出して、銀行と交渉するためにレポートを作成しました。

下記をプリントアウトして、何日に何が起こったのかを正確に伝えられるようにしました。

 

 

 

 

支店に行く

仕事との兼ね合いで、どうしてもマレーシアに帰国後にすぐに銀行支店に行けませんでした。ですが、早く銀行にレポートを出したかったので、日曜の休日に唯一開いているMaybankの支店（KLCC支店）に行き、レポートを提出しました。

日曜日でも空いているMaybankはクアラルンプールでこの支店だけです。

 

 

スタッフの方に、ATMトラブルが起こったことを伝えると、よくあることのような慣れた感じで、こちらの黄色い用紙にレポートを記載してくださいとのことでした。

 

番号が呼ばれたため、レポートを提出し、説明しました。ここでも受け付けるが、あなたがよく利用する、口座を開設した銀行にも伝えてほしいといわれましたので、後日最寄りの銀行へも伝えに行きました。

 

 

結果

戦った結果、なんとか同額が口座に戻されていました。

正直、なかなか厳しい戦いでしたね。日本の銀行ですら、数か月かかってやっと対応されるという情報をインターネットで見たので、マレーシアの銀行なら1年はかかるのではないか？もはや泣き寝入り確定か？と思いましたが、問題なく返金されました。

意外と、マレーシアの銀行の対応の良さに驚いています。

細かい原因などは聞けていませんが、返金されていたので、その部分にこだわるのはやめます。しかし、その後のカード取り込まれなどを考えると、何か実際に不備があったのかなとも考えます。

 

こういうのは実際に不運としか言いようがなく、実際に交渉せずに泣き寝入りする人も多いのでは？と思われます。

僕は基本的に戦うタイプなので……、とはいえストレスは溜まりますけどね。

 

 

まとめ

さあ、まとめです。

ATM不具合に困らないために行うことは以下の３つです。

1. 銀行支店内のATMのみを利用する
2. 動画に残す
3. 行員さんにATM操作をお願いする

最低限、１だけは死守しましょう。

ATMで2連続でトラブルにあった際に、近くにいたおっちゃんが、『ああいうATMは絶対に使ってはいけない。必ず銀行の支店に行かないといけない。私もそれでカードを再発行したことがある』と言っていました。

まさしくですね。

あと、驚いたのは、現地の銀行のスタッフの対応の悪さですね。まあでも、簡単に人を信用してはダメですよね。

親切な方も多いのですが、基本的に他人が何かをしてくれるなどとは考えないほうがいいです。

 

なので、基本は自分の住んでいる国の銀行と話し合うことになります。

そのために、必ず銀行支店内のATMでお金をおろすなどの、できる限りの対策は行ったほうがいいでしょう。

 

 

ではでは。