水上マーケットが有名なメコンデルタ地域最大の都市 カントー観光
カントーというベトナムの4番目に大きい都市に行ってきました。
とはいえ、田舎です。セブンイレブンもファミリーマートもありません。地場のコンビニはたまーに見かけるくらいです。外国人観光客もいることはいますが、カントーに宿泊するのではなく、ホーチミンで宿泊してバスでカントーに来て、そして観光をしてからそのままホーチミンに帰っていくという感じです。
ですので、観光収入はホーチミンに取られてしまうのではないかとも思います。
エアアジア(2019年5月現在)の、クアラルンプール便の就航も始まりましたので、宿泊客も増えるかもしれませんね。
では、カントーの観光記事です。
目次【本記事の内容】
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- 1.カントー基本情報
- 1-1.どこにあるの?場所・地図
- 1-2.どんな街?概要
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- 2.カントーの観光について
- 2-1.お勧めスポット
- 2-1-1.Cai Rang Floating Market(カイラン水上マーケット)
- 2-1-2.War Museum(カントー戦争博物館)
- 2-1-3.Can tho prison(カントー収容所)
- 2-1-4.Tan An Market(タンアン市場)
- 2-1-5.Đề Thám Street(デタムストリート)
- 2-1-6.Binh Thuy ancient house
- 2-1-7.Center for orphans and toxic dioxin
- 2-2.こんなことが楽しめる
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- 3.カントーへの行き方・アクセス
- 3-1.カントーの空港・空港から市内まで行く方法
- 3-2.公共交通機関
- 3-3.ホテル・宿
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- 4.モデルコース
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- 5.まとめ
カントー基本情報
どこにあるの?場所・地図
ベトナムの南側、ホーチミンより西に169kmの街です。
どんな街?概要
メコンデルタ地方の最大の都市。人口は150万人。2011年の人口が120万人だったようですので、すごい勢いで増えてますね。2011年にカントー国際空港が開港。ですが、カントーにて、Grabで Airport を検索しても、ホーチミンのタンソンニャット空港が表示されるだけで、地場のカントー国際空港が表示されませんでした。認知度はいまひとつですね。ホーチミンから169kmですので、海外に飛ぶ際には、ホーチミンの空港を利用する人も多いのかもしれません。
ちなみにメコンデルタ地域は、ベトナムの米産業の半分を占めるようです。
水上マーケットが非常に有名な地域ですので、それが目当ての観光客が多い様子。
カントーの観光について
お勧めスポット
Cai Rang Floating Market(カイラン水上マーケット)
フェリー乗り場から40分くらいかけてゆっくりと水上マーケットまで移動して、20分くらい船の上から市場を見たり、必要な人はフルーツや飲み物を買ったりする観光。波は穏やかで船の揺れなどもありません。
朝5時から朝8時くらいまでの短いモーニングマーケットのようです。朝7時のツアーに参加すれば十分に見れます。というか観光客向けかな?
ガイドの説明は英語とベトナム語。
このホーチミン像の近くに、いくつかチケット売り場があります。
基本的には大きい船でのツアーです。カントーからだけではなく、ホーチミンからバスでカントーに来て水上マーケットを見てバスでその日のうちにホーチミンに帰っていく人たちと一緒に回る形になります。(というか、大半のツアー客はホーチミンから来ていると思います。カントーに泊まる人はほとんどいない)
ツアーの種類は下記です
- カイラン水上マーケットだけを見て、すぐフェリー乗り場に帰る(所要時間2時間。50000ドン)
- カイラン水上マーケット、ライスヌードルファクトリー、フルーツガーデンを見て帰る(所要時間4時間。100000ドン)
の2つです。
川の周辺を歩いていると、観光客目当てに150000ドンでツアーをやっているよというオバハンが来ますが、無視でいいです。。。
おそらく、2時間で帰る50000ドンのツアーを選ぶ人はほとんどいないのではないかと思います。またフェリー乗り場からカイラン水上マーケットまでは、40分くらいかかるので、行って帰ってだと結構疲れるかな。
事前の予約がいいかもしれませんが、当日の朝7時までにこの辺に来てチケットを買えば問題なく参加できると思います。僕はそうしました。朝の6時30分くらいには来ていた方がいいかもしれないですね。
また、ツアーの概要ですが、下記の流れでした
- 水上マーケットを見る
- お土産屋とトイレ休憩
- ライスペーパー作りとライスヌードル作りの観光
- フルーツ農園
欧米人客も多く、楽しめます。
ライスペーパー作り
乾かす行程。
ライスペーパーを裁断して麺を作る。
ライスヌードルの色は、果物から着色。
日本では米麺っていまいち少ないので、新鮮でいいかもしれませんね。
フルーツ農園
ドリアンの木が見れるのは珍しいですね。よくあんな重たい果物をぶら提げていれるものです。というかこのカントー周辺はフルーツもたくさんあるようです。
My Khanh Tourist Village という場所の近くに大規模なフルーツ農園があり、そこでは多くの果物がぶらさがっている光景が見れるようです。ちょっと時間が無かったため、私は行きませんでしたが。
ドラゴンフルーツ。
ジャックフルーツの木。ってか、一本の木からこんなに取れるんですね。
パイナップルの木。
なお、ツアーに関しては、現場の事情で訪問場所もコロコロ変わるかもしれませんので、確実に上記の場所に行くかどうかは分かりませんね。しっかり確認しておく必要があるかと思います。
War Museum(カントー戦争博物館)
ベトナムの戦争関連の史跡は、基本的に対アメリカのものが多く、日本軍に関するものはほとんどありません。ベトナム戦争中は、日本は対米追従の南側であったと考えられますが、日本の市民には南側を応援している層もあったようです。展示されている資料は、基本ベトナム語です。戦争の戦略・戦況や、武器や戦闘機、市民の奮闘振りなどがあります。
ベトナム軍がアメリカ軍に仕掛けていた罠。
穴に落ちたらこんなものが刺さるのでは、アメリカ軍も怖かったでしょう。
アメリカ軍が振り撒いた枯葉剤の影響。
ベトナムがフランスに占領されていた時に、フランスが利用した監獄所及び拷問の風景。
35度くらいの厚い昼間にこんな鉄条網で外に置かれたらと考えると非常に恐ろしく感じますね。
Can tho prison(カントー収容所)
これは実際に使用されていた収容所です。
下記は、フランスが特に恐れた、統治に危険分子とされる人を集めた監獄部屋です。
Tan An Market(タンアン市場)
基本的にはカントーで一番興味深かったのはここかもしれません。ごく普通の路上の市場なのですが、お客さんはバイクに乗ったまま買い物をしています。品物を見るときやお金を払う時にもバイクから降りないんですね。そのまま決済する。非常にユニークです。
展示もなかなかすごいですね。お客さんの目を引きます。崩すのがもうしわけないので、買いにくいですかな。。。。
Đề Thám Street(デタムストリート)
ホーチミンにも同名の華やかな通りがあります。カントーでもここが一番人が密集していた場所です。ですが、夜10時になると、もう店も閉まって静かになります。有名なレストランも多いですが、少々高い。フーティウという名物の麺料理がありますが、この辺りでは40000ドン程度です。ローカルに聞くと、この通りではなければ、15000ドン程度で食べれるようです。
近くには池もあります。
この池の周辺はカフェだらけ。おしゃれなカフェもあります。
Binh Thuy ancient house
カントーでは、美しい建物として長年親しまれてきた。伝統的文化やフランス建築やアンティークが特徴。1807年にDuong家という名家に建てられた。映画の撮影などでも利用される様子。
市内からは少し離れますが、観光客も多い。しかしあまり広くは無いので、15分あれば観光は十分でしょう。
Center for orphans and toxic dioxin
観光地ではないのですが、欧米人がたまにボランティアで訪れる様子。私が訪問時にも、フランス人が数名いて、毎日2時間程度ボランティアをされている様子。ここはカントー市が運営する公共施設です。両親に捨てられてしまった孤児達を保護したり、枯葉剤の影響のある方々がケアされています。
施設見学の際には、スタッフの方と面談後問題が無いと判断されると施設の案内をしてもらえます。公共の施設です。観光向けにオープンされているわけではないので、もし気になる方は、事前にメールなどで連絡をしておくほうがいいと思われます。
こんなことが楽しめる
カントーは都会ではないので、ゆっくりできます。川を見ながらボーっとしたり、名物の米麺料理のフーティウを食べることができます。Đề Thám Street(デタムストリート)近くの湖周辺には、おしゃれなカフェが多いので、そこでベトナムコーヒーを飲むのもよいでしょう。
カントーへの行き方・アクセス
ベトナム国際線と、クアラルンプール便とバンコク便があるようです。
とはいえ、ほとんどの観光客はホーチミンからバスで来るでしょう。
ちなみに、空港内の飲食店はこの軽食屋さんだけです。「国際空港」と名乗ってはいますが、免税店もありません。
カントーの空港・空港から市内まで行く方法
空港からは
- タクシー
- Grab
の2通りしかないと思われます。
タクシーであれば、おそらく市内までは、150000ドン程度(約700円)かかるでしょう。
ちなみに、Grab Bikeであれば、市内中心部まで46000ドン(約200円程度)でいけます。
また、ベトナムでは、Grab Bikeは空港に呼んではいけない(正確にはGrab Bikeは空港を出る時は、空港の中に入ってはいけない)というタクシーを守る謎のルールがあります。そのためにGrab Bikeを呼びたいけど、ベトナムのSimカードが無いよという場合は、空港から歩いて空港の外に出ます。歩いて5分程度です。すると、下記のようなカフェが、下記のGoogle Mapのお店の道路を挟んで反対側にあります。ここでジュースでも買ってwifiを借りてGrabを呼ぶのがよいです。
が、ここのカフェはハンモックカフェでして、あまりの快適さに30分くらいボーっとしてました。実に素晴らしかった。カントーに来られる方、ここは必見です。
こんなの、怠け者になっちゃうwwww
なお、ここのカフェのお客さんはほとんどタクシーの運転手でした。彼らは寝てばかりで全然仕事をしていなかった。。。
公共交通機関
バスなどはあまり見ませんでした。流しのバイクタクシーくらいでしょう。Grabを利用するのがお勧めかな。
ホテル・宿
レストランやお店が多く、人も多いので、この公園の周辺に宿をとるのが良いと思われます。
モデルコース
Binh Thuy ancient houseだけ少し離れていますね。空港から市内にタクシーで向かう際に、Binh Thuy ancient houseに立ち寄って、観光終了後、市内にまたタクシーで向かうというルートでもよいかもしれません。
市内からBinh Thuy ancient houseまでタクシーを使うと、往復で1000円は超えるのではないかと思います。
まとめ
以上、
- Cai Rang Floating Market(カイラン水上マーケット)
- War Museum(カントー戦争博物館)
- Can tho prison(カントー収容所)
- Tan An Market(タンアン市場)
- Đề Thám Street(デタムストリート)
- Binh Thuy ancient house
- Center for orphans and toxic dioxin
などの観光スポットについて記載してみました。
観光スポットとしては、他にもホーチミン像や、Can Tho Museum(カントー博物館)やCan Tho Market(カントー市場)もあるのですが、ホーチミン像はどこにでもあるし、水上マーケットのフェリーに乗るときに見れます。博物館は規模も小さく、外国人観光客も10分で観光終了してましたので、そこまでお勧めかな…とは思えず。カントー市場もいまいち。。でした。
割とお勧めなのが、現地の名物のフーティウですね。腰のある米麺です。
ベトナムは麺料理が美味しい。
あとは、現地は暑いので、ちょこちょこショッピングモールに入って、エアコンに当たるというのもよいでしょう。
このSense Cityというきれいなショッピングモールが、街の中心部にあります。
1階のスポーツバーでは、約90円でビールが飲めます。
ではでは。都会ではないですが、ゆっくりするのは最適な場所ではないかと思います。