バングラデシュってどんな国?ダッカ観光
突然ですが、バングラデシュは行ったことありますか?
「はい」と言う人はほとんどいないと思います。
この前、バングラデシュの首都ダッカと、世界最長の120kmものビーチがあるコックスバザールという街を訪ねてみました。
ダッカが約5日間、コックスバザールが1泊2日でした。
バングラデシュ自体が外国人観光客自体がほとんどいないため、日本語にしても、英語にしても、インターネット上では情報は少ないです。
この記事では、バングラデシュの歴史と現状、今はそうではなくても将来バングラデシュが人気のある観光地になり、その時に行きたいという人が情報を調べれるような事を書いていきたいと思います。
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現在2019年4月の段階で、日本の外務省の発表ではバングラデシュ全域はレベル2の入国制限がかかっています。
「レベル1:十分注意してください。」
その国・地域への渡航,滞在に当たって危険を避けていただくため特別な注意が必要です。
「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」
その国・地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合には特別な注意を払うとともに,十分な安全対策をとってください。
「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」
その国・地域への渡航は,どのような目的であれ止めてください。(場合によっては,現地に滞在している日本人の方々に対して退避の可能性や準備を促すメッセージを含むことがあります。)
「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」
その国・地域に滞在している方は滞在地から,安全な国・地域へ退避してください。この状況では,当然のことながら,どのような目的であれ新たな渡航は止めてください。
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ですので、観光としてはそんなにお勧めはしません。観光の内容というよりも、バングラデシュで見てきたものを残しておきたいと思っています。
目次【本記事の内容】
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- 1.バングラデシュ基本情報
- 1-1.どこにあるの?場所・地図
- 1-2.街の雰囲気は?概要
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- 2.バングラデシュの観光について
- 2-1.お勧めスポット
- 2-2.こんなことが楽しめる
- 2-3.食文化
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- 3.バングラデシュへの行き方・アクセス
- 3-1.バングラデシュの空港・空港から市内まで行く方法
- 3-2.公共交通機関
- 3-3.ホテル・宿
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- 4.まとめ
バングラデシュ基本情報
南アジアにあるイスラム教徒国家。通貨はタカ、人口は1億6000万人で世界第7位。言語はベンガル語圏。個人的には食べ物もカレーが多く、文化的にインドに近い感じがした。
隣接するインドの西ベンガル州のコルカタと同じベンガル語を話すので、普段見るテレビやスポーツもインド発の物が多いのではないだろうか。
ちなみに国民の好きなスポーツはクリケット。ネパールと並んでインド文化圏だと思われる。
世界でも最貧国のうちの一つ。一人当たりのGDPが2019年現在1600ドルと推定されるので、平均月収は15000円くらいか。しかし都市と農村部の収入は違うので、都市では月収30000円、働き口のない農村では月収2000円とかそれくらいの開きがあるのではないだろうか。しかし農村では、自分で作るので食べるものには困らないだろう。
ただし近年は景気が良いとのこと。
バングラデシュには世界でも有名なGrameen Bankという貧困層に対する小口ローンのマイクロファイナンスがあるが、近年は景気が良いため、農村の人々がお金を借りる必要がなくなってきているらしい。良いことなのだが、貸出ができなくなるとGrameenからしても仕事にはならないのかな。
ちなみにそのGrameen Bankは日本に進出予定である。グラミンは特に貧困層にある女性の社会進出を手助けしてきたことで世界的にも有名かつ評価が高いので、グラミンの日本進出のメインターゲットは日本の母子家庭なのかもしれない。
主要産業は繊維産業。いわゆる服作りです。ユニクロの工場がたくさんあります。
歴史としては、1971年にパキスタンから独立。バングラデシュはベンガル語で「ベンガル人の国」を意味する。
国旗が日本の日の丸に似ているが、それはバングラデシュは日本の国旗を参考にしたためである。バングラデシュの人は日本に対して印象が良い。なぜならば日本は、バングラデシュがパキスタンから独立した際に、最初に国家承認した国だからである
第二次世界大戦後、インドがイギリスから独立をする際に、宗教が違うパキスタンと東ベンガル地方(現在のバングラデシュ)はヒンドゥー教のインドから離れて分離独立を果たす。
1947年にインドとパキスタンは宗教の違いで分離独立を果たすが、西パキスタンと東パキスタンで国土が大きく分断されたままの国家運営は難しかった。
どうしても首都のある西パキスタン優先で政治は進んでいくなかで、西パキスタン公用語のウルドゥー語を全パキスタン公用語にしようという動きがでてくる。普段から抑圧されていた東パキスタンはこれに反発。東パキスタンはベンガル語を使用していたので、自分たちの言語を守ろうということで国民的英雄ムジブル・ラーマンが独立宣言を果たす。
これを許さないパキスタンはバングラデシュを制圧し虐殺を行います。その際にバングラデシュ人は難民となり、隣国のインドに避難します。
そして元々パキスタンと中が悪く、バングラデシュ側のインドは、パキスタンと戦争になります。ただしインドとパキスタンでは軍事的にインドの方が上なので、結果的にパキスタンが全面敗北となり、バングラデシュは独立を果たす。
のように、バングラデシュは2回独立をしているわけですね。
最初は、宗教的な独立。2度目は言語を守るために独立。
現在は国民的英雄ムジブル・ラーマンの娘のシェイク・ハシナが首相になっています。ローカルに聞いたところによると、選挙になると敵対野党の党首をいきなり逮捕したり悪いことばっかりしてるわ……とのこと。
どこにあるの?場所・地図
バングラデシュは南アジアに位置し、国土のほとんどをインドに囲まれています。
東側は若干ミャンマーに隣接しています。
この特殊な囲まれ方が、バングラデシュの国を作っています。
パキスタンと戦争する時はインドに守ってもらい、現在は隣接したミャンマーからはロヒンギャ難民が避難してきています。
バングラデシュの北東部からインドのアッサム州にかけては、世界でもっとも雨が多い地域になります。
国の南側のベンガル湾ではサイクロンが発生しやすく、甚大な被害を受けやすい。
首都のダッカはちょうど真ん中当たりになります。
街の雰囲気は?概要
街の雰囲気に関しては、率直に言うと、めちゃめちゃ治安がいいです。
この写真の少年達の笑顔がいいから治安がいいとか言ってるわけじゃないですよ。おっさんたちも含めて治安がいいです。
分かりやすく言うと、タイのバンコクと同じくらいのレベルで治安がいいです。
悪いイメージを持っている人が多いと思うんですよね。それはしかたがないです。2016年にテロがあったので。素のイメージを無理に変える必要はないでしょう。良ければそのうちイメージも変わるし、外務省の安全情報も変わるでしょう。
バンコク中心部でもテロは起こるのですから。
冒頭の治安が良いという点については、街を歩いていても悪い雰囲気がまったくありません。驚きました。人々もすごくフレンドリー。そしてものすごく心から親切。私の体感ですが、基本的にバングラデシュの人々は、何か悪いことをしてやろうと最初から考えないのだと思います。
(ダッカ中央駅の南側はちょっと悪い。スラムっぽい)
少しの間、とある東京の大学の教授さんと一緒にバングラデシュを回っていたのですが、教授さんも「ここのどこが治安が悪いのよ」といわれていました。
ただし、ある程度図太い人じゃないとバングラデシュの旅は無理かな。
なぜかというと、
めちゃめちゃ見られますwwww
外国人自体が珍しいからだと思いますが、2度見、3度見、4度見は当たり前です。エイリアンを見るような目で見られますwww
まあ、来てくれてありがとう的な気持ちがあるのも親切な要因だと思います。
でも、◯◯へ行くのはどうしたらいいか?と気軽に聞いても、みんな親切に何人も来て手伝ってくれます。(インドだったら嘘つかれそうですけどねww)
外国人は街中ではほとんど見ません。 私が入国したときは、たまたまイミグレーションには日本人が多かったです。聞いたところ、入札があったようで、大手商社・銀行・建設会社の方々がスーツを着ておられました。
ビジネスマンはいますが、旅行者はほとんどいないため、最初イミグレに並んでいた日本人の人からは、「旅行者だったんですか?最初見たとき、記者の方かと思いました」と言われました。
ロヒンギャ問題がありますのでジャーナリストも多く入国しています。 ちなみに、外国人がほとんどいないのは、治安云々ではなく、単純に旅行先として人気が無いからだと思われます。
バングラデシュの観光について
お勧めスポット
スターモスク
ちょっとかわいい。
ショドルガット。
ダッカの港です。行き交う人々を見るのは悪くない。見た感じ相当治安が悪そうですけど、誰も寄ってきません。ってか、外国人が立ってても、あんまり誰も気にしてない。
ショドルガットの対岸。対岸の方から、カーンカーンと船を壊す音がずっと鳴っていました。バングラデシュで有名な「船の墓場」です。世界中から役目を終えた船がバングラデシュに集まって、ここで取り壊されます。船の解体作業にはかなりの危険が伴うのですが、人件費が安いバングラデシュにその役目が追わされます。世界中の人権団体から問題にされていますが、生きるために金を稼がなくてはいけないので、健康云々などの理由で仕事を辞めれません。いろんな既得権益もあるでしょう。ジャーナリストに報道されて、この仕事が世界から批判されないために、外部者の見学は認められていません。バングラデシュに来る外国人旅行者は、チッタゴンという都市にある、世界最大の「船の墓場」を見たがりますが、だいたい管理会社に拒否されて、見学することは不可能のようです
世界最大のNGO brac
グルシャン
ダッカでもっとも地価の高い経済の最先端のエリア。一瞬だけ、ここは香港か?と思う様な感覚に教われます。外国人駐在員はこの周辺に暮らします。
オールドダッカ
ダッカ市内で最も人口密度が高いエリア。
ショヒド・ミナール
バングラデシュのシンボル。ベンガル語を守るために戦った人たちのための慰霊碑
世界に誇るグラミン銀行本社。
あんまり大きくはないかな。実は中に入れます。一階にユヌスセンターという展示があります。グラミン銀行創始者のムハマド・ユヌスがノーベル平和賞を受賞した時の写真等があります。入るときにパスポートを出して、なんか簡単な電話面接みたいなのがありました。
サッカー界のスーパースター ジネディーヌ・ジダン。
グラミンユニクロ
日本の人はこれが見たいという人も多いでしょう。グラミンとユニクロのソーシャルビジネス。バングラデシュ国内で生産し、バングラデシュ国内で販売する。全ての利益はソーシャルビジネスにのみ再投資されると。確かに通常よりも安かったですが、品質は世界中の他のユニクロと変わらないと感じました。こりゃお得だなと。グラミンユニクロのロゴが胸の部分にある服があれば買おうと思ったのですが、店員さんの話では、そういう服はないとのこと……
ダッカの名物 列車の上に乗る人
いわゆる無賃乗車です。運が良ければ見れます。
こんなことが楽しめる
やはりその状況を楽しめるか?とか、バングラデシュの歴史を知りたいとか、普段見れないものを見たい……ということに尽きるかと思います。
旅をして、多くのことを考える、生きている、そういう充実感はありました。
が、想像してみてください。
「バンコクに行って〜、綺麗なショッピングモールに行って〜、おいしいものを食べて〜、エステに行って〜、夜はお酒を飲みながらみんなでクラブで大騒ぎ〜」とか。
バングラデシュの旅というのは、そういう旅行の明るさみたいなものとは対極に位置します。
食文化
もう基本インドです。カレーが主体。
お店もおしゃれでお勧め Pinewood Cafe N’ Restaurant
バングラデシュへの行き方・アクセス
ダッカは首都であり、人口も多いので数多くの直行便があります。インドのコルカタからバスでダッカに向かうという以外は、まず飛行機でダッカに入るでしょう。
バングラデシュ航空。通称ビーマンといいます。
飛行は問題が無いけど、機体が古いため、内装には力を入れていないらしい。
おいおい、こんなところがパカッとしてるぞww
バングラデシュの空港・空港から市内まで行く方法
バスでも電車でもタクシーでも大丈夫ですが、問題なのは交通渋滞。東南アジアはどの国も交通渋滞が激しいですが、バングラデシュの渋滞はワーストです。
場所や時間帯によっては、全く進まないこともあります。
僕は電車で移動しましたが、目的地の途中の駅でシステムトラブルが起こったとのことで電車が1時間止まっていました。
運賃は50円程度です。
どの方法を使うにせよ、移動するだけで疲れるのがこの国です。
公共交通機関
数多くの乗り物があります。基本的に私はダッカ市内ではバスばかり利用していました。ただし、目的地に行くのにどのバスに乗っていいのかは分かりませんよね。
バングラデシュの人は親切なので、立っている人に聞けば丁寧に教えてくれます。
が、一つコツがあります。
それは、スーツを着ていたり、ちゃんと教育を受けてきてそうだなみたいな感じの人に聞くことが必要です。
なぜならば、バングラデシュは英語があまり通じません。
しっかりとした教育を受けた人は英語が話せるので、近くにいる方でビジネスマンっぽい人を探すのがよいでしょう。
ダッカのバスはぶつけ合うのが基本。
ボディを叩いて運転手に知らせる。
傷跡はもはや勲章……。
CNGという乗り物もあります。小さいので小回りも聞いて速い
道路でも、ぶつけ合って移動するような感じですので、ちょこちょこ小競り合いが起きています……。
ホテル・宿
まとめ
入国する前と帰国時のイメージがガラッと変わった国のNo.1でした。
非常にフレンドリーで、優しい。治安も良い。
僕もマレーシアで働いている外国人労働者ですからね。
慣れると楽しいですが、ある意味修行に近い旅行でもありますかね。
ではでは。