日本と馴染みも深い南スマトラ最大の都市 パレンバン観光
パレンバン、名前を聞いたことはありますか?
去年の2018年アジア大会の開催都市だったので、名前を聞いたことはある方もいるかも知れませんね。私はちょうどアジア大会開催前に旅行に行ったので、アジア大会の看板も街中に多く、盛り上がっている感じがありました。
とはいえ、2018年アジア大会の大半の種目はインドネシアの首都ジャカルタで行われたのですが?
実はこの都市、日本と非常に馴染みの深い都市でもあるんですね。
人々もフレンドリーで、ゆっくりするのにおすすめの場所でもあります
目次【本記事の内容】
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- 1.パレンバン基本情報
- 1-1.どこにあるの?場所・地図
- 1-2.どんな街?概要
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- 2.パレンバンの観光について
- 2-1.お勧めスポット
- 2-2.こんなことが楽しめる
- 2-3.食文化
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- 3.パレンバンへの行き方・アクセス
- 3-1.パレンバンの空港・空港から市内まで行く方法
- 3-2.公共交通機関
- 3-3.ホテル・宿
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- 4.モデルコース
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- 5.まとめ
パレンバン基本情報
どこにあるの?場所・地図
スマトラ島の南側ですね。インドネシアの首都ジャカルタからそんなに離れていないように見えます。飛行機で1時間くらいでしょうか。実はインドネシアの人は、休暇があってちょっと首都ジャカルタに行こうかなみたいな時には、飛行機を使わずに、家族全員で車で30時間くらいかけて移動したりします。
ちょっと驚きですが、その方がお金がかからずに、安かったりするのでしょう。
どんな街?概要
南スマトラ州の首都ですので、街の規模は大きく、人口は200万人くらいです。スマトラ島にはもう一つ大きい都市として、メダンという都市があります。
パレンバンの人は、スマトラで一番大きな都市はパレンバンだと言いますし、メダンの人は、スマトラで一番大きいのはメダンだと言います。
まあメダンの方が大きいのではないかと思いますが……?
昔はスリウィジャヤ王国という国でした。
今のマレーシアに住むマレー系の人の祖先はこのスリウィジャヤ王国、いわゆる南スマトラではないかといわれています。
さて、1600年代から、この地域はオランダの植民地になります。
オランダ統治時代、このパレンバンでは石油が発見され油田開発が行われました。第二次世界大戦が起きたときに、パレンバンの油田は非常に巨大で、1年間の産油量は当時の日本の年間石油消費量を上回っていたため、第二次世界大戦における日本軍の最大の攻略目標となりました。
日本軍は考えました。
オランダが開発した製油所を破壊することなくこのパレンバン油田を制圧するにはどうすればいいのか?
パレンバン落下傘と言う言葉を知っている人はいるでしょうか?
爆撃することなく制圧するために日本軍は製油所と飛行場に対し奇襲落下傘作戦を行い、これらをほぼ無傷で占領する。
パレンバン油田は、戦時中は主要産油地として貴重な石油を供給し続けた。
今でもあります。ちょっと見えにくいけど……。ちなみに現在は、インドネシア国営石油企業のプルタミナが経営しています。
このように戦争はありましたけど、現在ではインドネシアの巨大都市の一つとして活気ある都市になっています。
まあアジア大会の開催地になるくらいですのでそこそこの規模がないと不可能なのですが。
人々もフレンドリーで楽しい都市だった印象があります。
ちなみにこのパレンバンは、マレーシアやシンガポールの人にとっては馴染みの深いヘイズの発祥のエリア。この付近からヘイズが発生するため、街中には空気観測計があります
パレンバンの観光について
お勧めスポット
アンペラ橋
日本の戦後補償で作られた橋。市内には東西にムシ川という幅の広い川が流れているため、正直この橋がないと市民生活は無理。赤く目立ち、巨大な威厳ある橋。
夜のライトアップ。昼も人が集まりますが、夜もこの橋の周辺では屋台ができて、人々の活気が生まれます。基本的に東南アジアの人は、夕方からみんな公園や川沿いに集まって遊びます。
ケマロ島
大きな中華寺院がある
Al-Qur’an Al-Akbar
イスラム教の聖典であるコーランを、彫った木の板を組み立ててつくった大きな塔。
世界最大のコーランとして有名。アラビア語が分からないと何も読めないが、非常に迫力があった。おすすめ
モンペラ(オランダとの独立戦争記念碑)
入場したが、インドネシア語の展示ばかりで難しかった。
アンペラ橋近くに有るシュールな魚のオブジェ。
ローカルに聞くと、昔はよく取れたらしい。今は川の水が汚れて取れないけどとのこと
ショッピングモール。
東南アジアは暑いので、ショッピングモールで一休みする事が大切。
こんなことが楽しめる
目立った観光地はないのですが、マニアックで観光客が来ない分だけローカルの人は歓迎してくれます。ローカルの人との触れ合い、これにつきます。
アンペラ橋と歴史にふれて、2泊3日くらいでちょうどいいかな
食文化
ペンペという魚のすり身がパレンバンの名物です。また中華系インドネシア人も多いので、中華系の料理も食べれます。
Bihun Goreng Ayam @ Saoenk Kito Restaurant
お店も綺麗で食べやすい。おすすめ Nasi Goreng Uncle Loe, Lemon Squash @ Uncle Loe
Nasi Goreng Soution, Strawberry Parfait @ South Station Resto
ローカルに人気のお店 Pempek Lenggang, Pempek Panggang, Pempek Kecil/Campur @ Pempek Saga Sudi Mampir
Mie, Tahu, Baso Sapi @ Bakmi Aloi Palembang
Pempek Kecil, Model, Tekwan, Cendol, ES Campur, Srikom @ Pempek & Es Kacang Vico
パレンバンへの行き方・アクセス
- クアラルンプール
- ジャカルタ
- バリ
の3都市から行けるようですが、見たところバリ島からは直行便ではないようです。
事実上、クアラルンプールかジャカルタからのみでしょう。
パレンバンの空港・空港から市内まで行く方法
タクシーでもよいですが、アジア大会に向けて電車が開始されていました。当初は開発途中で止まらない駅もあったのですが、今は全部の駅が利用できるのではないかと思います。
当然、空港から市内まで電車で行けます。
電車も綺麗ですし、明朗会計なので一番おすすめです。
タクシーでも構いませんが、無駄に交渉するよりも、Grabタクシーを利用する方がよいでしょう。
できたばかりの電車のため、ローカルの人が楽しそうに写真を撮っている
子供たちも、自分の街に新しい電車ができたということでうれしそう
公共交通機関
アンコタという小さなバスが街中を走っているのですが、旅行者ではルートが分からないと思います。Grabか電車が無難におすすめです。
ホテル・宿
アンペラ橋付近が賑やかなので、その付近に宿を取れば問題はないかな。綺麗なホテルは若干アンペラ橋から離れる。とはいえ、Grab があるので、移動にお金はかからない。ホテル優先にしてもよいかな。
モデルコース
大半の観光地が、アンペラ橋の周辺に固まっています。地図上ではケマロ島へ陸路で行っているように見えますが、アンペラ橋付近から小船で行きます。外国人が交渉すると高い値段を言われる可能性があります
まとめ
成長著しいインドネシアの活気を感じることができる都市。欧米人観光客などはまず見かけないかな。
日本人にとっては、大日本帝国時代の最大の攻略目標だったこともあり、歴史に向き合うのもありかと。
ローカルはフレンドリーですが、外国人のため、ある種の注意は必要です。